第140回 トヨタ シエンタ(現行型) 【おいしい中古車】
2010/08/06
■ママに優しい便利なミニバン
中古車選びが悩ましい理由の一つに、購入のタイミングがあると思います。基本的に中古車は古くなればなるほど安くなりますが、年々程度の良い中古車も減っていきます。その価格と程度のバランスを見極めるのが難しいのですが、今回は、それらの観点から“今が買い”と思われるトヨタの5ナンバーミニバン、シエンタをご紹介します。シエンタが登場したのは、2003年9月。若々しいスタイリングからもわかるとおり、若者やヤングファミリーをターゲットにしたミニバンで、テーマは「小粋でユースフルな7人乗り」。ミニバンに求められる機能をコンパクトなサイズに凝縮した車を目指して開発されました。
↑デザインコンセプトは、「ヒーリング・モダン(ホッと癒され、今風で新しい)」。シンプルながらも温かみがあって、上質な内外装デザインとしている(左右)
エンジンは直4の1.5Lのみで、ミッションはFFがCVT、4WDモデルは4ATとなっています。驚くべきはその燃費で、初期モデルの1.5Gなどは、19.0km/L(10・15モード燃費)も走ります。現行型とはいえ、デビューは7年前。なのに、実は今の車と比べても何らそん色ない実力を備えているんです。実力の高さは使い勝手にも表れていて、「片手でポン!」をキーワードに、ユニバーサルデザイン評価指標を活用。赤ちゃんを抱えるママを想定し、2列目シートの操作を一つに集約するなど、操作も簡単になっています。
また、3列目シートはヘッドレストを付けたままの格納が可能だったり、短いオーバーハング、車両感覚のつかみやすいスタイル、操舵力を軽めに設定したステアリングなど、運転のしやすさにも多大な配慮がなされています。
↑インパネ回りは見ているだけで楽しくなるようなデザインを採用(左) 快適ではないが3列目は大人も座れる(中) シートアレンジが豊富で操作もしやすい(右)
■修なし、走行5万km以下でも50万円以下で買える!
さて、そんなシエンタですが、冒頭でもお伝えしたように、今が買い時です。現行型でありながら、最安値の中古車は、なんと23.8万円ですからね。初期モデルは、これ以上待っても大幅に金額が下がることはないでしょうし、逆に待てば待つほど程度に期待しづらくなっていくものです。シエンタをオススメもう一つの理由は、中古車台数の多さです。全国での流通量は700台以上。中古車のネックである、グレードや装備、ボディカラーが選べないといったネガティブ要素も、台数が豊富なら、ある程度緩和されるというものです。
程度と価格のバランスが良く、流通量もたっぷりのシエンタ。走行5万km以下、修復歴なしといった条件でも、50万円以下で売られている中古車も存在します。ママに優しいミニバンの購入をお考えなら、これほど狙い目と言える中古車はないと思いますよ。
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第140回 トヨタ シエンタ(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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