走りの良さはそのままに居住性アップ!

3月中旬になってやっと暖かくなってきた今日この頃。そうなると、家族や仲間たちとキャンプ道具や遊び道具を積んで、どこかに出かけたくなるものです。そんな時、頼りになるのがステーションワゴン。なかでも今まで高値安定だったBMWの3シリーズツーリングが、いよいよ200万円を切ってきました。

3シリーズツーリング(現行型)が登場したのは、2005年11月。セダンから約半年遅れのデビューで、先代からは一回り大きくなって登場しました。BMWの車となれば気になるのは走りですが、前後の重量配分を50:50とするなど、「駈けぬける歓び」はワゴンであっても変わりません。
  • BMW 3シリーズツーリング 外観(フロント)|おいしい中古車
  • BMW 3シリーズツーリング 外観(リア)|おいしい中古車
↑奇抜なデザインの5シリーズや7シリーズ(旧型)とは違い、フロントマスクはジェントル。リアのデザインも基本的にはセダンを踏襲したものとなっている(左右)
エンジンは直4の2Lをベースに、直6の2.5L、3Lターボもラインナップ。ミッションは6ATが奢られています。このATがとても利口で、静かに走りたい時は変速がわからないほどスムーズ。逆に熱く走りたい時は回転がかなり上がってから変速するんですが、そのサジ加減が絶妙なんです。

ちなみに実際に200万円以下で狙えるのは、2Lの直4エンジンを搭載した320iが中心になります。BMWというと、シルキーシックスと呼ばれる直6ばかりに注目が集まりますが、今やそんなことありません。直6がとても良いのは確かですが、直4やターボモデルも負けないくらい良いんです。ターボなんて、言われなきゃわからないくらいNAライクな感覚ですからね。

一方の居住性は、ボディが大きくなったこともあり、高級セダンらしいスペースを確保。旧型は後席がちょっと狭く感じる面もあったのですが、現行型は後席で足が組めるほどのイキオイです。
  • BMW 3シリーズツーリング インパネ|おいしい中古車
  • BMW 3シリーズツーリング ラゲージ|おいしい中古車
  • BMW 3シリーズツーリング ガラスハッチ|おいしい中古車
↑インテリアの質感も大幅にアップ(右) ラゲージは後席シートを倒すことで、長さのある荷物にも対応(中) ガラスハッチは後ろに余裕がない時に重宝する(右)

走行2.4万kmの物件でも半額以下!

さて、本題の200万円以下の物件。最安値は187万円の320iハイラインパッケージで、走行5.5万kmの修なし車です。ちなみに新車時の価格は473.5万円なので、286.5万円安。せっかく買うなら走行距離の少ないのが欲しいという方には、199.8万円で走行2.4万km(修復暦なし)という物件もあります。

「こんな不景気な時期にBMWなんか買えるか!」というご意見の方もいらっしゃると思いますが、こんな時期だからこそ、この値段で売られているともいえます。新車の国産セダンを買うお金で現行型のBMWが買える。買った金額は同じでも、満足度はまったく違うと思いますよ。

Text/金子剛士