広くて快適な万能コンパクト

今回ご紹介するのは、セカンドカーとしてだけでなく、ファーストカーとしても大人気のコンパクト、トヨタラクティス。オードリーと吉高由里子のCMでいまだ人気の衰えないラクティスですが、中古車市場での相場は落ち着き、やっとおいしいと言える状況になってきました。

ファンカーゴの後継モデルとなるラクティスが登場したのは2005年10月のこと。「高速大容量スタイリング」をテーマに、市街地はもとより、高速道路も大人4人が快適に移動できるスタイリッシュな車を目指して開発されました。ファーストカーとしても支持されるのはこの辺に理由があるのかもしれません。
  • トヨタ ラクティス 外観(フロント)|おいしい中古車
  • トヨタ ラクティス 外観(リア)|おいしい中古車
↑外観は、Aピラーからルーフラインへつながるワンモーションフォルムが躍動感を感じさせ、リアは張り出したホイールアーチが安定感を印象付ける(左右)
ラクティス一番のウリは、なんといっても居住空間の広さ。コンパクトカーでありながら、大人4人の乗車でも快適に過ごすことができます。実際、学生時代の友人との旅行時に借りたレンタカーがラクティスだったのですが、高速道路でも何ら不満がなく(しかもエンジン音が意外と静かなのも◎)、車内は野郎4人でも広々としてとても快適。「この車イイなぁ」と誰もが口を揃えたほどでした。

良いのは広さだけではありません。パワートレインもかなり優秀なんです。エンジンは1.3Lと1.5L(ともに直4)で、ミッションはCVT。7速のパドルシフトを装備したモデルもあり、こちらはMT感覚での運転が楽しめます。燃費が良いのもポイントで、10・15モード燃費は18.4km/L(1.3L)なのですが、実際の燃費がかなり良く、前述の旅行時の給油では「コレしか入らないの?」と驚いたのを覚えています。
  • トヨタ ラクティス インパネ|おいしい中古車
  • トヨタ ラクティス シート|おいしい中古車
  • トヨタ ラクティス パノラマルーフ|おいしい中古車
↑運転席回りのインテリアは包まれ感を与えてくれる(左) レッグスペースはもちろん、頭上空間もたっぷりの後席(中) パノラマルーフがあれば鬼に金棒(右)
また、四方の窓がとても大きく、運転しやすいのもポイントです。死角が少なく、車庫入れや車線変更時も安心して運転できます。窓が大きいといえば、ラクティスにはパノラマルーフを備えたモデルも存在するので、それを選べばより開放感がアップすることは間違いありません。

最安値の物件は39.9万円!

さて、そんなラクティスですが、人気車ゆえこれまでなかなか値が落ちてきませんでした。しかし、登場から4年が経過し、39.9万円の物件が登場するなど、ここにきてずいぶん狙いやすくなってきました。39.9万円の物件は、修復歴こそありますが、走行距離は4.9万kmとまだまだこれからの状態。当時の新車価格が138.6万円なので、100万円近く安く買えるわけです。

修復歴車は避けたいという人には、59.8万円で走行距離3.9万kmという物件。広くて快適で乗りやすい。時と場所を選ばず使える万能なラクティス。これ一台あるだけで、生活はずいぶんラクに、そして楽しくなりそうです。

Text/金子剛士