運転の楽しさを再認識させてくれる2座オープン

100回記念の時にM・ベンツの2シーターオープンSLKをご紹介しましたが、今回はより現実的な一台です。今年の4月にZ4がフルモデルチェンジしましたが、その影響か旧型のZ4がメチャ安い。なんと100万円以下の物件も登場してきています!

Z3の後継に当たるZ4が登場したのは2003年1月のこと。2006年4月に大掛かりなマイナーチェンジを経て、今年4月に新型が登場するまで生産されました。旧型のZ4は、エンジンやミッションのラインナップが出たり消えたりややこしいので、時代を追ってご説明しますね。
  • BMW Z4 外観(フロント)|おいしい中古車
  • BMW Z4 外観(リア)|おいしい中古車
↑王道のスポーツカースタイル、ロングノーズ&ショートデッキを踏襲したスタイリング。シャープなキャラクターラインがZ4の速さをイメージさせる(左右)
マイナーチェンジまでのエンジンラインナップは、2.2L、2.5L、3Lの3種類で、すべて直6。ミッションは5ATを基本に、3LのみSMGと呼ばれる2ペダルMTも選択可能でした。その後、マイナーチェンジで2.2Lが廃止され、ミッションは全車6AT(3Lモデルはパドルシフト付き)となっています。

伝統のシルキーシックスを搭載したエンジンは、どの排気量でも気持ち良さは変わりません。Z3に比べれば、ボディも大きくなってジェントルな性格になった印象は否めませんが、やはり走ればスポーツカー。排気量によって絶対的速さに違いはあれど、操る楽しみはどれも一緒です。

一方実用面ですが、ソフトトップなのでバリオルーフなどと比べればノイズは入りますが、高速を走っていても気になるほどではありません。気になるのはオープン時の風の巻き込みですが、これも大した問題ではありません。巻き込まないといったらウソになりますが、心地よい風が顔に当たるといった印象です。
  • BMW Z4 インパネ|おいしい中古車
  • BMW Z4 エンジン|おいしい中古車
  • BMW Z4 ソフトトップ|おいしい中古車
↑インパネはシルバーとブラックで硬質な印象(左) 3種類のエンジンはすべて直6で、抜群に気持ちいい(中) ソフトトップの開閉はたったの10秒で完了(右)

走行7.1万km、修復歴なしで99.9万円!

さて、そんなZ4ではありますが、「いいのは知ってる、でも高いから買えないんだ!」という人も多いのではないでしょうか?かくいう私もそんな一人ですが、相場を調べてみて驚きました。なんと100万円以下の物件が登場していたんです!

2004年式の2.2iで、走行距離は7.1万km、修復歴なしの物件が99.9万円です。新車時の価格は398万円なので、約4分の1です。75%オフ!どうせ多走行車や修復歴車だろ?と予想していただけに、これには面食らいました。仕事ながら思わず胸が高鳴ったほどです。

まだまだ高いと思っていたZ4がもうこの値段。空気の澄んだ冬の街並みをオープンで走るのは格別です。いつもと同じ道でも、まったく違った景色に感じますし、ヒーター全開ならちっとも寒くありません。頭寒足熱オープンライフ、Z4で始めませんか?

Text/金子剛士