ホンダ フィット VS トヨタ ヴィッツ PART8:~取材を終えて~スタッフ座談会開催
2008/03/11
PART8 スタッフ座談会開催
ホンダ フィット
トヨタ ヴィッツ
フィットの燃費の良さは脱帽モノ
山口:今回の対決はとてもおもしろかったです。同じクラスの2台なのにこんなに違うものなのかっていうのがアリアリと見えましたからね。高橋:その違いというのは「どっちがいいか?」というよりも「どういう使い方をする人に向いているか」というもの。そのあたりはPART7で島崎さんが分析してくれているので、見てほしいですね。
福田:ただね、走ったときの感覚はフィットのほうが断然良かった。燃費計測で高速道路を走っているとき、ヴィッツは暴れるような感覚がちょっと強くて疲れちゃったな。一方のフィットはスーッと走っていく。300km走ってもへっちゃらだったよ。
籠島:そうね。でもヴィッツは街乗りにはとても便利。取り回しも楽だし、常用域での乗り心地も良い感じだった。フィットはどちらかというと、コンパクトカーよりも一つ上のクラス、カローラなんかといい勝負をする乗り心地という感じがしたな。街乗りはもちろん高速道路も難なくこなす。
山口:でもヴィッツも大勢で乗ったときはいい感じだった。車重が増すことによって足が安定する感じですね。一方のフィットは大勢で乗ると下からの突き上げがちょっと気になりました。
福田:それは僕も感じた。その意味では乗り心地を重視したい場合、普段から大勢で乗る機会が多いならヴィッツ、少ない人数で乗ることが多いならフィットがオススメですね。
高橋:これだけガソリン代が値上がりしてしまった昨今、両方とも驚くほど低燃費なのは涙が出るほどうれしいね。特にフィットは編集部実測で20km/Lを超えちゃったんだから(フィット:20.3km/L、ヴィッツ:16.1km/L)。
籠島:ボディが小さくて軽いからある程度の燃費は稼げるけれど、そこから先を突き詰めるのって本当に大変な技術なんだよ。フィットは小さい中で空気抵抗の少ないボディ形状を作り出し、DBW(ドライブバイワイヤー)という技術を採用したりして、少しでも燃費を良くしている。しかも加速が悪いということは決してないのがすごい。もちろんヴィッツの数値だって悪くはないんだけれど、ここはフィットに軍配が上がる。
高橋:ほんと。人によっては数カ月に一度しかガソリンスタンドに行かないってこともありそうだよね。
室内装備も魅力的なフィット
ただヴィッツも安全装備が標準なのは魅力
山口:今回の試乗車を比べた場合、内装のデザインはフィットのほうが好きでした。色もいいし、何よりインパネのデザインがカッコイイ!福田:高級感もフィットのほうが高いよね。ヴィッツはちょっと安っぽいというか、プラスチック感が強すぎる。
籠島:開放感もダントツにフィット。Aピラーが前に出ている分三角窓が大きくなって室内が明るいし、なんといっても屋根がガラスになるスカイルーフは気持ちいい。家族はもちろん、若い子がデートカーとして使いたいなら絶対に付けて欲しい装備だよ。もうコンパクトカーというよりもミニバンって雰囲気。
高橋:僕が気に入ったのはフィットのULTRラゲッジ。上下2段に分割できる機能、しかも上部がネットになっているというのがいい。ゴロゴロ転がってしまうような荷物も、あれでだいぶ抑えられるはず。
籠島:後部座席を倒したときの広さもものすごいよね。ヤマダ電機で大画面テレビを買っても、そのまま持って帰れるんじゃない(笑)。
高橋:なんかフィットばかりベタボメになってしまっているけれど、ヴィッツがダメってわけではないの。例えば収納だって使いやすい位置にあるし、小さいのに後部座席だって十分に広い。サイドエアバッグとカーテンエアバッグが標準装備っていうのも価格を考えるとすごいことだよ。
山口:僕はどちらを選ぶかと言われたら、フィットですね。デザインが気に入りました。かなり本気で買いたいって思っています。
籠島:僕もフィット。やっぱりデザインと、あとはスカイルーフが魅力だな。
福田:僕もフィットかな。装備、機能、あらゆる面でヴィッツよりも一枚上手。ただ走り好きとしては、両方とも楽しい走りとは言えないのが残念だった。このクラスなら以前リポートしたスイフトスポーツがいい(笑)。
高橋:う~ん、どちらを選ぶかと言えば僕もフィットになってしまう。決して広くはないスペースを上手に使っているのは魅力的ですよ。
福田:今回の対決は完全に新しい車に分がありましたね。でもトヨタだってこのまま終わるはずがない。次期ヴィッツは絶対に打倒フィット!と意気込んでくるから、それを見るのが楽しみになってきたな。
今回のまとめ
4人の編集部員は全員フィットを選択。フィットは本当にかゆいところに手が届くというか、 別になくても困らないんだろうけれど、あるなら便利という機能があちこちについている感じだった。2台の物件・相場・カタログ情報
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次回予告
フルモデルチェンジで形も性能も進化したスバルフォレスターと
“使い倒せる道具感”で人気の日産エクストレイルの比較テストだ!
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今回のテスト車両
■ホンダ フィット
- ・テスト車両
- 1.3L(2WD)
134.4万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 3900×1695×1525
- ・ホイールベース(mm)
- 2500
- ・車両重量(kg)
- 1030
- ・最小回転半径(m)
- 4.7
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 1339
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 73(100)/6000
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 127(13.0)/4000
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 42L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 21.5
- ・タイヤサイズ
- 175/65R14
■トヨタ ヴィッツ
- ・テスト車両
- 1.3U(2WD)
140.7万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 3785×1695×1520
- ・ホイールベース(mm)
- 2460
- ・車両重量(kg)
- 1030
- ・最小回転半径(m)
- 4.7
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 1296
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 64(87)/5500
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 116(11.8)/4500
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 42L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 19.6
- ・タイヤサイズ
- 185/60R15
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