Report / 古賀 貴司

ギャップを楽しみ、安値の中古車を狙おう

ギャップがある、と客観的に評価できるものは当然ランキングに登場していますが、担当者の主観も若干加味されています。見た目よりも、さらに凄い性能を持ち合せた車を列挙しています。そして、意外に中古車相場が安かったりするものもあります。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第5位はマセラティ3200GT(絶版)。本当によく市販できたな、と思わせるほど過激な車です。ツインターボはいわゆるドッカンターボで、直線ドリフトしてしまうほど強烈。ルックスはメチャメチャセクシーですし、「マセラティ」がもつ歴史を含めたブランド力も素敵です。スーパースポーツカーが最近は400万円台でも探せるようになってきていますから、ねらい目ですよ。羊の皮を被っているかと問われれば、微妙なところではありますが…、ルックスやイメージよりも過激です。

第4位はアルファロメオアルファ147(GTAは絶版)。アルファ147は、セクシーなフォルムのコンパクトハッチバック。「伊達」が似合うクルマですが、GTAは見せかけだけではありません。あの小さなボディに3.2LのV6エンジンを積んでるんですから。若干フロントヘビーだったり、FF特有のトルクステアがあったりしますが、そんなの関係ありません。たっぷりのトルクで余裕の走りを満喫できますし、いざとなればスポーツカー並みにチャキチャキ走れます。速いって知らない人多いし。

第3位はアウディS6(旧型)。本当はRS6くらいオススメしたいのですが、いかんせん中古車相場が高いんです。その点、S6はかなりお手頃になってきました。200万円台で狙えるって、かなり素敵です。4.2LのV8エンジンは相当オーバースペックな感じで、クルマはアホみたいに速いです。ちゃんとアウディ自慢の4WD入ってますし、高速道路は無敵です。誰も速いクルマだとは思わない、おとなしいデザインもGOOD。新型と見比べると古臭い感じは否めませんが、ご愛嬌で。

第2位は日産スカイラインクーペ(旧型)。実はこのクルマ、相当な実力の持ち主だと思っています。街乗りはちょっと硬めに感じる足回りですが、高速域では抜群のしなやかさをもっています。3.5LのV6エンジンは何気にパワフルですし、その気になればちょっとしたスポーツカーに負けません。アクセルレスポンスの過敏さは、日産流の“スポーティ"さの演出でしょうがちょっといただけません。そんなネガティブな部分を認識したうえで運転すると、かなり楽しめます。

第1位はM・ベンツS600(旧型)。Sクラスはおおまかに前期型と後期型があります。2002年のマイナーチェンジでS600は、ツインターボを装着することになって、足回りもショーファーカーからドライバーズカー向きなものに変更されています。数値で示すと最高出力367psが500psに、最大トルクは530N・mから800N・mになりました。誰も予想だにしないでしょうけど、あの巨漢が本気でスポーツカーと勝負できます。しかも12気筒への恐れからか、中古車相場は破格です!

フォトコレクション

写真:第5位:マセラティ3200GT(絶版)

第5位:マセラティ3200GT(絶版)

写真:第4位:アルファロメオアルファ147(GTAは絶版)

第4位:アルファロメオアルファ147(GTAは絶版)

写真:第3位:アウディS6(旧型)

第3位:アウディS6(旧型)

写真:第2位:日産スカイラインクーペ(旧型)

第2位:日産スカイラインクーペ(旧型)

写真:第1位:M・ベンツS600(旧型)

第1位:M・ベンツS600(旧型)