Report / 古賀 貴司

人気なのはわかるけど、もう少し値下がりして!

わかってはいるんですが、やはり人気の車は中古車相場が高値安定します。新車時からの経過年数を考えれば、“割高"と呼べるものばかりです。ただ人気の裏側には、それだけの魅力が車にあるということでもあります。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第5位はトヨタランドクルーザー(旧型)。世界の道路や荒野で活躍するランドクルーザーは、引く手あまたなのでしょう。モノコックボディだと壊れてしまうような悪路でも走れるように、わざわざラダーフレームを採用するハードコアなところがウケているのでしょうか。ハイエースと似た現象が中古車相場では見受けられます。現行モデルである200系が登場したにもかかわらず、相場は下落する様子がありません。新車時の半値くらいにはなってほしいものです。

第4位はスズキジムニー(現行)。軽自動車なのに悪路走破性をしっかり確保している名車です。ちょっと武骨ですが、コンパクトで可愛らしさもあるので女性ウケもいいんです。新車よりも中古車で購入したほうが安いのは当然ですが、一般的な中古車ほどのお得感がありません。一般的に軽自動車は普通乗用車に比べて値落ちしないので、やむを得ないのかもしれませんが…。デビューから時間もたっていることですし、新車時の半値ちょっとくらいで狙いたいものです。

第3位はダイハツコペン(現行)。機械化が進むなか、効率性を重視したら手作りになったコペン。手作りの車、って贅沢な響きがあると思いませんか? それでいて軽自動車なので維持費が安く、セカンドカーとして人気を博しているようです。メタルルーフを採用しているのでボディの重さこそ感じますが、その分、安定した走りを楽しめます。重心も低いですし、ルックスだけでなく走りもスポーティ。80万円くらいで狙いたいものですが、100万円オーバーの物件ばかり。

第2位はランドローバーレンジローバー(現行)。値落ちしていない、とは言いません。ただ経過年数の割に、大幅に下落する傾向にはないのです。一般的に新車時価格が高い高級車は、中古車相場では大幅に値落ちします。しかし、レンジローバーに限っては、なかなか相場が安くならないようです。BMWエンジンを搭載する初期モデルだって、まだ500万円弱の値段がついています。昨今の高級SUVブームの影響なのでしょうか。300万円台になったら欲しいものです。

第1位はトヨタプリウス(現行)。原油高騰のあおりをうけてか、プリウスの中古車相場は高値安定しています。カーセンサーnetに掲載されている物件の平均価格は196.1万円。新車時価格の4分の3以上の“価値"が残っているんです。想像するよりも速いし、燃費もいいし、乗っている人のイメージも上がります。それらの理由により人気が高く、中古車の需要も高いんです。デビューから5年が経過した今、新車時の半値くらいにはなってほしいです。

フォトコレクション

写真:第5位:トヨタランドクルーザー(旧型)|なんでもベスト10

第5位:トヨタランドクルーザー(旧型)

写真:第4位:スズキジムニー(現行)|なんでもベスト10

第4位:スズキジムニー(現行)

写真:第3位:ダイハツコペン(現行)|なんでもベスト10

第3位:ダイハツコペン(現行)

写真:第2位:ランドローバーレンジローバー(現行)|なんでもベスト10

第2位:ランドローバーレンジローバー(現行)

写真:第1位:トヨタプリウス(現行)|なんでもベスト10

第1位:トヨタプリウス(現行)