Report / 古賀 貴司

お買い得度が増した中古車をピックアップ

中古車相場は需要と供給で成り立っています。品薄であれば値段は上がりますし、豊富な物件数があれば値段は下がります。今回の10台は最近、特に安くなった車ばかりをピックアップしてみました。幅広い中古車ユーザーが興味をもてる選択だと思うので、ちょっとでも気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はアウディA4カブリオレ(現行)。ようやく300万円以下の物件もチラホラ見かけるようになりました。新車時価格を考えれば半額以下、ということです。700万円近い価格だったということは、“単なるA4"では片づけられないラグジュアリィなモデルだったんですね。4シーターオープンなので、2人で乗っても4人で乗っても快適なオープンエアを満喫できるわけです。カップルでも家族でも、優雅なカーライフを送ることができます。中古車でも立派な勝ち組。

第9位はシボレーコルベット(旧型)。アメリカが誇るスポーツカー、コルベットはヨーロッパブランドのスポーツカーのように売れているわけではありません。しかし、コルベット好きなエンスーやハードコアな愛好者がいるのも事実です。新車時は結構な値段がつけられていますし、中古車価格も高値安定する傾向にあります。現行モデルが登場してから最初の車検を迎える3年が経た今、ようやく旧型に割安感が出始めてきました。そろそろ狙ってみては?

第8位は日産エルグランド(現行)。昨今のビッグミニバンブームを生み出したのは、初代エルグランドです。2代目となっても、その威風堂々としたスタイルは多くのファンを魅了してきました。デビューから6年たった今でも販売されている、ロングセラーでもあります。そろそろ3代目の登場が噂されるなか、中古車相場には100万円台で狙えるリーズナブルな物件もちらほら。ファミリィカーながらファミリィカーっぽくない攻撃的なデザインは、政治家、会社経営者にも最近人気。

第7位はM・ベンツCLK(現行)。200万円台という予算は、高額であることは間違いありません。しかし新車時価格が580万円以上であったことを考えれば、かなり安くなっていると思いませんか? コンパクトなボディサイズのクーペながら、大人4人が乗ってもまったく窮屈ではありません。M・ベンツの最高峰クーペ、CLと比べるとさすがに控えめですが、誰が乗っても優雅さを感じるとともに演出できます。ファミリィユースにも問題ないほど、使い勝手も良いです。

第6位はトヨタMR-S(絶版)。車の運動性能を大きく左右するのは、重量です。もちろん、パワーも足回りも重要ですが、重量に伴う物理の法則を覆すことはできません。そういう意味においてMR-Sは絶妙にバランスの取れた車である、と言っても過言ではありません。そこそこのパワーに軽いボディは、イギリスの老舗スポーツカーメーカー、ロータスがよく用いる方法でもあります。もっと言ってしまえばロータスエリーゼと似た中身ながら、100万円ほどで狙えるんです。

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第10位:アウディA4カブリオレ(現行)|なんでもベスト10

第10位:アウディA4カブリオレ(現行)

写真:第9位:シボレーコルベット(旧型)|なんでもベスト10

第9位:シボレーコルベット(旧型)

写真:第8位:日産エルグランド(現行)|なんでもベスト10

第8位:日産エルグランド(現行)

写真:第7位:M・ベンツCLK(現行)|なんでもベスト10

第7位:M・ベンツCLK(現行)

写真:第6位:トヨタMR-S(絶版)|なんでもベスト10

第6位:トヨタMR-S(絶版)