各界のヒーローに聞いた「日本車のヒーロー」Part1
2008/08/19
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真剣勝負の末に勝利をつかみ取り観客の賞賛を浴びる勝者
きっとこうした人たちに誰もがヒーローと感じるはずだ
現在、各界で活躍中の“ヒーロー”であるアスリートに
“あなたのヒーロー”と“ヒーローな日本車”を聞いた |
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トヨタ ランドクルーザー(旧型) |
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最強のSUV、ランクルに絶対的な強さを感じた
総合格闘技イベント「戦國」に参戦中の五味隆典選手。愛称の「火の玉ボーイ」はKOや一本勝ちにこだわるアグレッシブな試合運びから由来する。その熱いファイトスタイルで多くのファンを魅了している軽量級の絶対王者だ。「ボクシングに憧れて、辰吉丈一郎選手と薬師寺保栄選手の世界タイトルマッチがファイトスタイルの原点ですね。どちらが強いのかの真剣勝負に引き込まれましたし、これほど人って感動するのかとも思いましたよ」五味選手にとって絶対的な強さで観客を魅了できることがヒーローの条件になった。日本車で強さを感じたのは、コーチが乗っていたランクル。「圧倒的な存在感や王者の風格が漂ってましたね」若い五味選手はSUVの王者の風格に惹かれたようだ。
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ホンダ NSX(絶版) |
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NSXは夢を与えてくれた。ヒーローの素質は十分
オートバイレースの世界最高峰クラスMotoGPに、日本人としてただ一人レギュラー参戦しているのが中野真矢選手だ。日本人ライダーにとってゼッケン56番を付ける中野選手はまさにヒーロー。彼がこだわる56番は、少年マガジンで連載されていたバリバリ伝説の主人公“巨摩郡”が付けていたことに由来する。観客への存在感と、ドラマチックな展開を見せる姿は彼にヒーローのあるべき姿を教えた。そして今、彼が56番を付けた実在のヒーローになった。そんな中野選手が日本車で選ぶヒーローはNSX。発売当時13歳だった彼に、このクルマは非常に大きなインパクトを与えた。「抜群の存在感、そしてみんなに夢を与えたこのクルマにはヒーローとしての素質がある」中野選手は強くこう語ってくれた。
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ホンダ NSX(絶版) |
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いつかは手に入れたい公道を走れるNSX
国内レースの最高峰であるスーパーGT に、弱冠24歳という若さで上り詰め、タイトルを争っている男がいる。伊沢拓也選手だ。伊沢選手は頂点を目指すレーサーの卵たちにとって憧れのヒーローである。そんな彼にヒーローの定義を教えたのは「ドラゴンボール」の“孫悟空”だった。「絶対的な強さと努力が必要、そして人間性も大事だということを学びました」。彼が目指すヒーローは、アイルトン・セナだという。そんな伊沢選手にとって日本車のヒーローはNSX。「GTカーは乗ったことがあるんですけどね(笑)。市販車には乗った事がないんです。いつか手に入れたいですね」。NSXといえばセナが開発に携ったモデル。そんなところにも憧れのヒーローに対する思い入れが感じられる。
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宮澤崇史(自転車 ロードレース 北京オリンピック代表)のヒーロー |
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日産 スカイラインGT-R (R32) |
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ヒーロー番組に似合うスカイラインR32GT-R
100年以上の歴史がある自転車レース「ツール・ド・フランス」。この世界的人気レースへの出場を目指し、海外でレース活動を展開する宮澤崇史選手。北京オリンピック男子ロードレース日本代表にも選出され、この夏、大いに活躍が期待されるスポーツ選手の一人だ。クルマ好きの宮澤選手。愛車はオープンカーのコペン。「自転車と同じく、風を感じて走れることと、自転車を積めることにこだわって選びました」という。そんな宮澤選手にとってのヒーローは、人間ではなく、まさしく日本車の日産スカラインR32GT-Rだ。「R32GT-RのスタイリングってTVのヒーロー番組にそのままでも似合いそうだったでしょ。そしてより当時多くの人から熱望されていた、“最強のGT-R”復活という困難な挑戦を簡単にやってのけてみせた技術者たちもスゴイですよね」アスリートも技術者も常に結果が求められる。結果を出す過程に困難があっても目標を成し遂げる。宮澤選手はGT-Rを作った技術者にもヒーローの姿を見たのだ。 |
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Report/ 河瀬 達也 |
※この記事は、カーセンサー関東版15号(7月17日発売)の特集をWEB用に再構成したものです |
各界のヒーローに聞いた「日本車のヒーロー」Part1/旬ネタ