Report / 古賀 貴司

あきらめていた中古車、このランキングに登場しているかも

実用車、軽自動車、高級車、スポーツカー、驚くほど安くなっている車はあるものです。中古車相場は株式市場と同じで、常に変動しているものです。だから担当者自身、10台を選んでみて驚かされた車もあるほどです。皆さんがあきらめていた中古車、この中に含まれているかもしれません。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。掘り出しものが隠れているかもしれませんよ。

第5位はアルファロメオアルファ156GTA(絶版)。アルファ156自体、スポーティな雰囲気を醸し出す車ですが、GTAはスパルタン仕様に仕上がっています。3.2LのV6エンジンはトルクフルで、インテリアはバケットタイプのレザーシートが奢られ、やる気満々。言うなればBMWの「M」モデルであり、M・ベンツの「AMG」モデルに匹敵するくらいです。新車時価格は600万円弱でライバルよりは安いものの、156のなかでは飛び抜けて高かった車です。それが200万円台ですから、今。

第4位はマツダロードスター(現行)。初代で打ち出された「人馬一体」コンセプトを見事なまでに引き継ぎながら、3代目へと進化。軽量素材の採用と、徹底した重量削減で2代目よりもわずか10kg増に抑えられています。安全性と快適性を高めながら、この重量増はお見事。ルームミラーの重さにまでこだわった、とのことでした。そんな3代目ロードスターも、デビューから早3年。一時期、200万円弱の物件ばかりでしたが、ようやく100万円台半ばでも狙えるようになりました。

第3位はR2(現行)。軽自動車は一般的に値落ちしにくい、と言われています。結局のところ需要があるからでしょう。東京モーターショーのコンセプトカーがそのまま市販化されたようなデザインは、エンスーにはたまりません。しかし、奇抜なデザインゆえに、広く受け入れられているわけでもないようです。軽自動車規格をあえて目一杯使わず、必要最低限のすべてが揃っている車。しかも走らせると小気味良さが気持ちいいんです。50万円くらいで狙えます。

第2位はM・ベンツEクラス(旧型)。旧々型Eクラスよりも、安い物件が出回っているほどです。たしかに旧々型Eクラスに残っているM・ベンツ伝統の質実剛健ぶりは脱帽モノです。しかし、最近の相場にはアンティーク的な価値が見いだされている気もします。新しめの旧型Eクラスにだって魅力はあります。長距離を走れば、その実力の高さは一目瞭然。50万円くらいから十分狙えますから、安くなったものです。初めての輸入車にもぴったり。

第1位はBMW7シリーズ(現行)。デビュー当初は、そのあまりに斬新なデザインに戸惑ったものですが、最近は見慣れてきました。これを「デザイン力」と呼ばずして、何と言いましょう。巨漢ながら走りはスポーティですし、BMWのフラッグシップだけあって快適性も両立させています。しかし、中古車相場は驚くほど値崩れしています。200万円台でも狙えるほどですから。威風堂々とした7シリーズ、しかも現行モデルが200万円台はコストパフォーマンス高いです!

フォトコレクション

写真:第5位:アルファロメオアルファ156GTA(絶版)|なんでもベスト10

第5位:アルファロメオアルファ156GTA(絶版)

写真:第4位:マツダロードスター(現行)|なんでもベスト10

第4位:マツダロードスター(現行)

写真:第2位:M・ベンツEクラス(旧型)|なんでもベスト10

第2位:M・ベンツEクラス(旧型)

写真:第1位:BMW7シリーズ(現行)|なんでもベスト10

第1位:BMW7シリーズ(現行)