マセラティ▲2024年に創業110周年を迎えた名門「マセラティ」。今号はフェラーリ傘下だった時代、フェラーリ製エンジンを搭載するなどマニア垂涎のコラボレーションが実現した、1997年から23年間のモデルに注目します

110年目から111年目へ。歴史と伝統のマセラティに乗るなら

イタリアの名門自動車ブランド「マセラティ」が誕生し、2024年12月で110年を迎えました。マセラティほど独特な世界観を確立し、世界中のマニアを虜にしてきたブランドもないでしょう。一方で、決して順風満帆な歴史を歩んできたわけではありません。そんな歩みを止めないマセラティの中でも、ユーズドマーケットで隆盛を極めているのは“跳ね馬の心臓”をもつモデルたちです。

遡ること28年前の1997年、マセラティの経営がフィアットからフェラーリへと移り、そして生まれたのが3200GT。さらに、その4年後のマイナーチェンジ版となるクーペとスパイダーから、フェラーリ色が目に見えて濃くなります。

その理由はマラネッロ産エンジンが積まれたからです。エンジン型式名はティーポ「F136」。フェラーリ用とは違いクロスプレーン式でしたが、紛れもなくマラネッロ設計&生産のフェラーリ謹製V8自然吸気エンジンです。

そんなマニア垂涎のコラボレーションも23年間で幕を閉じます。未来のことはわかりませんが、フェラーリの魅力はエンジンそのもの。真に“馬力”を発するあの頃のマセラティの“バクハツ”は、ややほろ苦くも一粒で二度美味しい奇跡の世代なのです。

そこで今号は、そんな時代を「フェラーリ時代のマセラティ」と銘打って大特集。いま、最も“買い”のマセラティをお伝えします。
 

マセラティ ギブリ▲1981年の「ビトゥルボ」の流れをくむ、1992年登場の4代目ギブリ。直線基調なエクステリアとは一線を画す、おおらかな内装が特徴的

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マセラティ ギブリ(1993~1998年)× 全国
マセラティ クアトロポルテ&グラントゥーリズモ▲マセラティとフェラーリの橋渡しとなったV8自然吸気エンジンがこのティーポ F136
マセラティ クアトロポルテ&グラントゥーリズモ▲ティーポ F136エンジンを搭載する先代のクアトロポルテ(左)とグラントゥーリズモ(右)。マセラティを得意とする専門店にその選び方を聞きました

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マセラティ クアトロポルテ(先代)× 全国

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マセラティ グラントゥーリズモ(先代)× 全国
マセラティ グランスポーツ▲フェラーリ製エンジンを初めて搭載したクーペをさらにスポーティに仕立てたのがグランスポーツ
マセラティ グランスポーツ▲グランスポーツはティーポ F136エンジン(4.2L V8自然吸気)に6速セミAT(カンビオコルサ)を組み合わせています

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マセラティ▲フェラーリ時代のモデルとの付き合い方を、マセラティの専門店である「ミラコラーレ」に聞きました
文/編集部、写真/マセラティ、大子香山、デレック槇島、イラスト/あべ あつし

カーセンサーEDGE 2025年3月号
フェラーリ時代のMaserati

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