アウディ RS6アバント▲現行型(5代目)のA6をベースにしている最新型のRS6。RS6としては4代目にあたり、4LのV8ターボを搭載しています。クワトロシステムを通じて路面に伝えられる出力は600ps。外装はベースモデルとは差別化されていますが、ライバル勢に比べればやや控えめ目なルックスゆえに、その姿はまさに「羊の皮を被った狼」と呼べるでしょう

販売好調! 中古車の選択肢が増え続けるRSモデル

メルセデスAMGやBMWのMに似た立ち位置となるアウディのRS。「似た」と表現するのは、最上位グレードであり、最も性能が高いという部分は共通ですが、RSはそれぞれに異なる色が設定されているからです。

RSの色とは、バランスの良さ、万能性になるでしょう。

安全装備として認識されていた4WDを「速く走るための武器」に変えてWRCで活躍したエピソードは、あまりに有名です。4つのタイヤで路面をしっかりつかみ、降雨時や降雪時でも安全に速く走れる4WDスポーツと呼ぶべきモデルは、今や数多く存在しますが、その先駆けがアウディなのです。

そして、昔からRSにアバント(ワゴンボディ)を設定してきたのもアウディらしい点です。速く走れるだけでなく、荷物も積めて普段使いもできる。それでいて強力なエンジン、ブレーキ、各種専用装備でスポーツカーとしても1級品。それが、アウディRSなのです。

現在、RSは順調に販売台数を伸ばし、前年比1.6%アップの2万9000台と、2020年は過去最高の販売台数を達成しました。モデルもRS3から、スポーツクーペのTT、現在人気のSUVモデルにも設定しているなど、RSの選択肢は非常に豊富です。当然、中古車流通量も増えており、様々なキャラクターのユーズドRSをカーセンサーEDGE.netで探すことができます。

また、V8やV10エンジンを積んだ1990年代や2000年代、価格と性能のバランスが良い2010年代、ツインターボで速さと燃費性能を両立させた現行型と、RSモデルは年代による個性でも選ぶことができます。

今回の特集では、そのRSにフォーカスし、人気の理由、高性能の源を解説。1台ですべてが手に入る究極のスポーツモデルの魅力をお届けします。
 

アウディ RS6▲乗用車のセダンとワゴンに、V10エンジンを搭載したモンスターマシンとして、2007年から2010年まで販売されたのが2代目のRS6です。エンジン出力は580ps、ブレーキなどもすべて強化され、0-100km/h加速は4.6秒を誇っていました。撮影車両の本体価格は498万円(車両協力・rac tokyo)

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アウディ RS6× 全国
アウディ RS Q8▲アウディのラインナップが増えたことで、RSのモデル数も大幅に増えました。当然、SUVのRSモデルも追加され、フラッグシップのQ8には、600psのRS Q8が用意されています。ランボルギーニ ウルスなど、強力なライバルが多いカテゴリーですが、まったく引けを取らない走行性能が与えられ、他モデル同様、高い万能性を誇っています。新車価格は1869万円

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アウディ RS Q3、RS Q3スポーツバック、RS Q8× 全国
アウディ RS4カブリオレ▲現在、アウディ RSのラインナップに用意されていないのが、オープンモデルです。過去をさかのぼっても、TT RSに設定されていたロードスターのみとなっています。しかし、カーセンサーEDGE.netで探すとこんなレア物件も……。日本では正規販売されなかった、オープンボディ+MT車というRS4カブリオレです。こういった1台との出会いも、中古車選びの醍醐味と言えるでしょう(取材協力・Bay Garage)

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アウディ RS4、RS4アバント、RS4カブリオレ× 全国
“アウディ RS▲アウディRSは、どうしても高性能エンジンやクワトロに話題が集まりがちですが、シャシーにもその性能の秘密が隠されています。舗装されたサーキットを走るレースだけでなく、様々な路面に対応しなくてはならないラリーの世界で磨かれたこれらの技術が、「速くて快適」という万能な乗り心地を生み出しているのです

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文/編集部、写真/デレック槇島、アウディ ジャパン、イラスト/あべ あつし

カーセンサーEDGE 8月号
Sport of Audi

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