▲静岡県でしか食べることのできない伝説の一品、さわやかの「げんこつハンバーグ」 ▲静岡県でしか食べることのできない伝説の一品、さわやかの「げんこつハンバーグ」

高速代とガソリン代を使ってでも行く価値あり! ていうか行ってほしい!

筆者の場合は遠州灘や駿河湾での釣り目的で静岡県に足を踏み入れることが多いのだが、他にもゴルフやサッカー大会出場、あるいは仕事の出張などで静岡県に行くことが多い非静岡ケンミンは多いだろう。そういった人や、そもそも静岡ケンミンな人には説明不要で、そして問答無用なハンバーグの名店がこちら、「炭焼きレストラン さわやか」だ。

こちらの名物は、何といっても「げんこつ・おにぎりハンバーグ」。自然の恵みを最大限に生かした牛肉100%の炭焼きハンバーグで、その名のとおり、げんこつ大あるいはおにぎり大に成形されたハンバーグを、外側こんがりカリカリ、中は絶妙なレアの状態でいただくのである。これがとにかくバカうまで、筆者個人としては「日本一のハンバーグ」なのではないかと思っている。

いや日本全国すべてのハンバーグ屋さんに行ったことがあるわけではないので断言はできないが、少なくとも筆者が物心ついてから約40年の間に食べたハンバーグの中では一番うまい。ちなみに筆者はロクに飲食店もない片田舎で育ったわけではなく、東京生まれの東京育ち、中流家庭出身である。

と、そんなことを考えていたらまたムラムラと「さわやか欲」が湧いてきてしまったため、仕事をほっぽり出してげんこつハンバーグを食べに行こうと思う。

▲前回さわやかに行った際の写真。平日の「げんこつハンバーグランチ(250g)」が1166円(税込)、やや小さい「おにぎりハンバーグランチ(200g)」が1058円(税込)。単品の場合、「げんこつハンバーグ(250g)」が1058円(税込)、「おにぎりハンバーグ(200g)」が950円(税込)。女性でも「げんこつ」をぺろりとイケるはず ▲前回さわやかに行った際の写真。平日の「げんこつハンバーグランチ(250g)」が1166円(税込)、やや小さい「おにぎりハンバーグランチ(200g)」が1058円(税込)。単品の場合、「げんこつハンバーグ(250g)」が1058円(税込)、「おにぎりハンバーグ(200g)」が950円(税込)。女性でも「げんこつ」をぺろりとイケるはず

都内南部に住む筆者の自宅近所で食べられればいいのだが、残念ながら「さわやか」の全28店は静岡県内にしか存在しないので、静岡県まで出向くしかない。静岡県袋井市の自社工場で毎日製造し、「毎日検査(大腸菌ゼロ=O157ゼロ)/試食/店舗配送」を実施しているさわやかとしては、工場から遠く離れた地には店舗を作りたくないのだろう。都民として正直残念ではあるが、「遠征する楽しみ」というのもあるので、それもまた良しである。

▲静岡までのお供、現行ルノー カングー ゼン(6MT)。筆者は先代カングーの5MTに乗っているが、高速域での安定感は現行型の方がやはり上だと感じた。釣りに行くにもハンバーグを食べに行くにも(?)ナイスな車だ ▲静岡までのお供、現行ルノー カングー ゼン(6MT)。筆者は先代カングーの5MTに乗っているが、高速域での安定感は現行型の方がやはり上だと感じた。釣りに行くにもハンバーグを食べに行くにも(?)ナイスな車だ

都内から、釣り車としても最適なルノー カングー ゼン(6MT)で東名高速を快調に進むこと約1時間半で富士ICに到着。そして高速を降り国道139号線を北西に進み約8分で見えてくるのが「さわやか富士鷹岡店」。なお、関西方面から見た場合は「新居湖西店」か「細江本店」、あるいは「浜松高丘店」が行きやすいだろうか。

なんてことを考えているうちにカングーは無事、富士鷹岡店の駐車場に到着。お昼時を若干過ぎているので、今日のところは待ち時間も少なめ。よし、食うぞ!!!

▲さわやか各店に共通する看板。最近はコレを見るたびに、というか緑/赤/白の組み合わせの何かを見るだけで自動的に腹が減るようになってしまった…… ▲さわやか各店に共通する看板。最近はコレを見るたびに、というか緑/赤/白の組み合わせの何かを見るだけで自動的に腹が減るようになってしまった……
▲細かな違いはあるが、さわやかの店舗外観はどこもこんな感じのアットホームな雰囲気 ▲細かな違いはあるが、さわやかの店舗外観はどこもこんな感じのアットホームな雰囲気
▲店内も「ふるさと」や「祭り」などをイメージした温かみのある作り。これがまたいいんですよ! ▲店内も「ふるさと」や「祭り」などをイメージした温かみのある作り。これがまたいいんですよ!
▲注文後5分ぐらいで到着した250gのげんこつハンバーグ。この時点ですでにうまそうだ ▲注文後5分ぐらいで到着した250gのげんこつハンバーグ。この時点ですでにうまそうだ
▲係の人が大きなナイフとフォークで縦半分にカットし、熱々の鉄板に押し付けてレアの状態まで焼く ▲係の人が大きなナイフとフォークで縦半分にカットし、熱々の鉄板に押し付けてレアの状態まで焼く
▲程よいレアになった時点で係の人がソースを投入。写真は一番人気のオニオンソース。熱々の鉄板から肉汁やソースが跳ねてくるので、紙のマットの手前側を持ち上げて防ぎます ▲程よいレアになった時点で係の人がソースを投入。写真は一番人気のオニオンソース。熱々の鉄板から肉汁やソースが跳ねてくるので、紙のマットの手前側を持ち上げて防ぎます

げんこつハンバーグのソースはデミグラスソースもあるが、一番人気はオニオンソース。下手にデミグラスを頼んでしまうと静岡ケンミンから馬鹿にされるという噂を聞いたことがあるが、筆者が過去デミグラスを頼んだときは周囲から失笑も漏れなかったし、そして十分うまかった。でもやっぱりオニオンソースの方が好きかな?

が、釣りの関係でさわやかに通い倒すうちに地元ケンミンから聞いた、オニオンソースを上回る(?)必殺技がある。

▲ザ・塩コショウ! ▲ザ・塩コショウ!

ソース無しの塩コショウのみでげんこつハンバーグを食すという、別名「ソース別がけ」だ。ケンミンから「塩コショウだけで食うのが実は一番うまいと思うよ」と聞いた筆者はさっそく試してみたのだが、これが本当にそのとおり! もちろん味覚というのは個人差がデカいので、万人がそう思うかどうかは不明だ。しかし少なくとも筆者は、さわやかの「うますぎる牛肉」の味をストレートに味わうためにはコレが一番だと確信している。

連れの女性には定番のオニオンソースで食してもらったが、わたくしは今日も「必殺! ソース別がけ」でいただきたいと思う。

▲まずは向かって左のハンバーグにだけ塩コショウを好みの量ふりかける。まぁ右のでもいいんですが ▲まずは向かって左のハンバーグにだけ塩コショウを好みの量ふりかける。まぁ右のでもいいんですが
▲そしてソースに邪魔されない肉本来のうまみをレアで味わう……最高!!! ▲そしてソースに邪魔されない肉本来のうまみをレアで味わう……最高!!!
▲で、残った右半分にソースをかけ、「一粒で二度おいしい」状態にするも良し。塩コショウでも良し ▲で、残った右半分にソースをかけ、「一粒で二度おいしい」状態にするも良し。塩コショウでも良し

……あぁ、今日もまたうまかった。ここはできれば太字にしていただきたいのだが、本当にうまかった! 最高である。シアワセである。このうまさを味わうためには、ケンミン以外は各地から静岡県まで遠征する必要があるのだが、その手間とお金(高速代とか)、人生の貴重な時間を投じるだけの価値があるとわたくしは断言したい。車で静岡県を通過する際は、騙されたと思ってぜひ……!

▲「ハンバーグ品質検査報告書」は毎日、各店舗の入口に掲示されている ▲「ハンバーグ品質検査報告書」は毎日、各店舗の入口に掲示されている

炭焼きレストランさわやか 富士鷹岡店
住所:静岡県富士市久沢847-11
営業時間:午前11時~午後12時(ランチ:祝日除く月~土 午前11時~午後3時)
定休日:なし
※2015年6月12日時点の情報です。上記は変更される可能性があります。ご了承ください

text&photo/伊達軍曹