▲アウディ クワトロパーク。無料でクワトロの体験試乗ができる他、アウディのハイクラスセダンやスポーツカーの試乗もできる ▲アウディ クワトロパーク。無料でクワトロの体験試乗ができる他、アウディのハイクラスセダンやスポーツカーの試乗もできる

東京のど真ん中で誰でも無料でクワトロを体験できる

編集部員A(以下、A) あ、もしもしぃ~ぴえいるさん。ヒマでしょ? 話題の虎ノ門ヒルズの真ん前でオフロードを楽しんでみます?
ぴえいる(以下、ぴ) Aくん、何を言っているんだ。ビルばっかりの都心に、そんな場所あるはずないじゃないか。あ! さてはシミュレーションゲームとかそういうのだな?
A 正確に言うと、アウディのクワトロ(4WD)システムを堪能できる場所なんですよ。片輪を浮かせたり、凸凹な場所を走ったり……
 ははぁ~ん、だから私のような運転のうまい人間でないとレポートを書けないということだな。相わかった!(ガチャ、ツーツー)
A ……いや、誰でも安心して楽しめるって施設なんですけど……

運転技術に根拠のない自信を持つ私が向かったのは、2014年8月30日にオープンした、アジアでは初となるアウディの都市型体験施設「アウディ クワトロパーク」。東京都港区の虎ノ門ヒルズの真向かいという、ビジネス街のど真ん中にある。アウディ クワトロパークでは、アウディ自慢のクワトロシステムの威力を自ら運転して確かめることができる。さらには、同社のハイクラスセダンやスポーツカーの試乗もできるのだ。

まずは特設会場でクワトロを体験することに。試乗車にはQ3が用意されている。3つあるコースの中から最初に選んだのは「シーソー」。20度の傾斜を登ると今度は車重で板が下を向く、まさにシーソーなコースだ。

 確か昔、スキーのジャンプ台を登っていくアウディのCMがありましたよね? それに比べたら大したことはな……い!? え? え? ひぇ~コワィッ!
同乗したインストラクター(以下、イ) 20度でも目の前は空ばっかりで道が見えなくなるでしょ?
 あ、焦りました(汗)
 はい、今度は降りました……降りましたよ……そろそろアクセル、踏んでくれますか?
 あ、忘れてました(汗)

▲傾斜20度を登り降りする「シーソー」。写真の状態から今度は車重によってゆっくり前方が下がる ▲傾斜20度を登り降りする「シーソー」。写真の状態から今度は車重によってゆっくり前方が下がる
▲「シーソー」からの車窓。傾斜が20度あるだけで視界がこれだけ変わる ▲「シーソー」からの車窓。傾斜が20度あるだけで視界がこれだけ変わる

いきなりインストラクターさんにカッコ悪いところを見せた私は、次の「バンク」で挽回を決意。ちなみに「バンク」は30度の斜面に沿って車を走らせるというものなのだが……。

 ちょ…、マジ横転しちゃうって(焦)
 大丈夫ですよ、この車なら横転しませんから
 そ、そのようですね……ふぅ。何だ、やってみれば大したことはないなぁ
 クワトロがいかに4輪をうまく操っているか、おわかりいただけたかと思います
 あ、私の運転じゃなくてクワトロがスゴイんだった……

▲30度の斜面を斜めに走る「バンク」。所々でタイヤが浮くが、車内ではまったくそれがわからない ▲30度の斜面を斜めに走る「バンク」。所々でタイヤが浮くが、車内ではまったくそれがわからない
▲「バンク」からの車窓。横転するんじゃないかってほど傾く ▲「バンク」からの車窓。横転するんじゃないかってほど傾く

最後にトライしたのは凸凹道の「ツイスト」。しかも左右で凸凹の位置が違う。

 こんな道じゃあ、タイヤが浮きまくって進めないに決まって……いないですね。というか、思っていたよりフツーに走ってますよ
 ちなみに一瞬、左前輪と右後輪の2輪で走行していたってわかりました?
 え? そんな怖いことをしてたんですか、私?

▲前後左右のタイヤが互い違いに障害物を乗り越える「ツイスト」。対角線上の2輪が浮くが車内にいるとわからない ▲前後左右のタイヤが互い違いに障害物を乗り越える「ツイスト」。対角線上の2輪が浮くが車内にいるとわからない

……と、Q3のクワトロシステムを堪能しただけでお腹がいっぱいに。もう1つのRS4、RS7、A8という豪華ラインナップの試乗は遠慮させていただいた。気の小さい私は、1000万円以上もする他人さまの車を運転する勇気を持ち合わせていなかったのだった……。

アウディ クワトロパークは、2015年の春までの期間限定。試乗できるのは毎週木曜日~日曜日の12時~20時(年末年始除く)。試乗は予約が必要なので忘れずに!

隣にセールスマンが乗るディーラーでの試乗と違い、気兼ねなく楽しむことができるので、アウディに興味がある人はもちろんだが、誰でも安全にクワトロの性能を試すことができる。現アウディオーナーも含めて普段はオフロードなんて走らないという人にもオススメだ。

いや~、やっぱりアウディのクワトロは伊達じゃなかった。次の車はアウディにしよう!

text/ぴえいる