第41回:『アイ・アム・レジェンド』 【映画の名車】
カテゴリー: トレンド
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2008/11/11
スクリーンを飾ったあの名車、少ししか映らなかったけれど忘れがたい車…
そんな映画に登場した“気になる車”をカーセンサーnetで見つけよう!
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■無人のニューヨークをピカピカの赤いシェルビーが爆走!
(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
『アイ・アム・レジェンド』(2枚組特別版・発売中)2007年・米 監督:フランシス・ローレンス 出演:ウィル・スミス/アリシー・ブラガ/ダッシュ・ミホク/チャーリー・ターハン/ウィロウ・スミスほか 販売:ワーナー・ホーム・ビデオ ¥3,980(税込)
断言してもいいが、いずれオバマの生涯はハリウッド映画になる。そして、早くも主演に名乗りを上げているのがウィル・スミスだ。もちろん、オバマはまだ就任式も終えてない単なる“当選者”の段階であるからして「映画化する価値のあるエンディングが完成してから」と冗談めかして言っているだけではあるが、その可能性は低くないように思う。
そんなハリウッドイチの黒人ドル箱スターが主演を務めた昨年公開の話題作が『アイ・アム・レジェンド』。原作は、リチャード・マシスンのペンによる、あまりにも有名な同名小説。映画化もこれで3度目となるが、過去2作と違って大胆にエンディングを変えたことが物議を醸している。
あらゆるメディアで大規模な宣伝を行った最近の作品なので、未見でもおぼろげに内容を把握している諸兄が多いだろう。「ハイハイ、ウィル・スミスが地球最後の男になっちゃう映画ね」←こういう内容だと思っている人、素直でよろしい。そこまでの予備知識で映画を観れば、新鮮な驚きをもって90分を楽しめること請け合いだ。
2009年に蔓延したウィルスにより、人類がほぼ死滅してから3年、感染源であるニューヨークで生き残ったロバート・ネヴィル博士は、愛犬サムを唯一の家族として、孤独と戦いながら生活していた。昼間は野生化した動物を狩り、レンタルDVD店で映画を見つくろい、まだ見ぬ生存者に向けて無線で交信を送り続けているが、太陽が沈む前には必ず帰宅。闇にうごめく“やつら”に怯えながら、寝つきの悪い夜をやり過ごしていた…。
芸達者なウィル・スミスが、人っ子一人いないニューヨークで一人芝居を続けている序盤戦は、はかりしれない孤独が伝わってきて胸が詰まる。だが、“やつら”が現れてからは趣がガラリ一変。以降は、背後から忍び寄って家族や友人を驚かす他愛もないイタズラと、なんら変わりのないドタバタ劇が繰り広げられていくのだ。また、ご都合主義はともかく、伏線が伏線として効いていないのにはガックリ。とはいえ、人払いをして静まり返ったニューヨークに、シェルビーの抜けのいいV8エンジンが鳴り響く様を観るだけでもレンタルする価値はアリ。一度でいいから東京で同じことをしてみたいものだ。
映画に登場する車たち
フォード シェルビーGT500(2007年型)
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