自動運転▲自動車・カーライフに関する調査研究機関「リクルート自動車総研」の膨大な統計データを基に、ユーザーの購買行動や世の傾向を勝手に予想したり解説したりするコラム

車との相性が良好な対話形式のアシスト機能

先日、IoT家電のドラム式洗濯乾燥機を入手した。

試しにネットにつないでみたところ、これがなかなか面白い。特に、好みの洗濯方法をダウンロードしてくれる機能が気に入っている。

また、洗濯のアドバイスや結果を伝える音声が、丁寧なのだがフランクなところも、なかなか良い。思わず「ありがとう」と返事をしてしまう自分に驚きつつ、ロボットとの共存ってこんな感じなのか、と感慨にふけることも。

近年、自動車の世界でもIoT化が進んでいる。情報で車と人、社会をつなぐ技術が導入され始めた2000年頃は、カーナビに重心を置いたサービスだった。

だが、最近はナビはもちろん、車内の温度から音楽、走行モード、空気圧まで、車が正確&スピーディに情報を見つけ快適なドライブをアシストしてくれるようになった。

また、タッチ式など指先で行っていた操作も、アレクサやGoogleアシスタントなどのAIスピーカー同様、声でコマンドを伝えるタイプが主流になっている。

運転中は手がふさがっているため、音声を介した操作は利便性だけでなく安全の面でも車との相性が良さそうだ。
 

リクルート自動車総研グラフ

こうした技術に興味・関心をもつユーザーの割合が高い水準で推移していることからも(グラフ①)、早晩車と対話するのは日常の風景になるだろう。

また、グラフ②が示すとおり、ロボットのように会話が楽しめる車への興味・関心も徐々に高まっている。

最近のAIスピーカーの口達者ぶりを見るにつけ、そんな車の登場は決して奇想天外なことではないと思わせる。近年相次ぐIT企業の自動車産業への参入も、SF映画ばりのロボットカーの実現を加速してくれそうで楽しみだ。

そこで気になるのが、どんなロボットカーが登場するのか、だ。1980年代に放送された米テレビドラマ『ナイトライダー』には、K.I.T.T.(キット)という人工知能を搭載する車が登場した。現在のIoTカーの延長線上にあるのがこのタイプだ。

一方で、映画『スターウォーズ』のR2-D2のように、ユーザーにパーソナライズされた持ち運べるAIを乗車時にセットするタイプもあるかもしれない。

いずれにせよ、そんな楽しい未来に向け、今から機械と会話する練習を始めてみてはいかがだろうか。
 

未来を先取り!? 中古車で買える“つながる系”モデル3選

1:トヨタ プリウス(4代目・現行型)

トヨタ プリウス ▲G-BOOKから出発したトヨタのテレマティクスサービスの進化形となる「T-Connect」。専用通信機であるDCMを装備した物件なら、サービスを申し込めば利用可能だ
 

2:メルセデス・ベンツ Aクラス(4代目・現行型)

メルセデス・ベンツ Aクラス ▲AIスピーカー同様、「ハイ、メルセデス」と呼びかけると起動するMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載した物件をチェックしよう!
 

3:BMW 3シリーズ(現行型・G20型)

BMW 3シリーズ ▲現行型3シリーズに搭載されている、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、その名のとおりドライバーの好みを学習しパーソナライズされていくのが特徴だ
 
文/編集部、写真/Photo AC、トヨタ、メルセデス・ベンツ、BMW