米デトロイトショー2017で見た、日本車勢の存在感
2017/01/19
▲2017年のデトロイトショーは、あの人が新大統領になったことで様子が一変。写真はメキシコ工場新設を白紙に戻したフォードブース
存在感を見せつけた日本車ブース
北米デトロイトで行われる、世界五大モーターショーのひとつが、北米国際オートショーだ。今回は、2017年1月8日から22日にかけて行われている。取材班の滞在中は、東京の冬と同じくらいの暖かさ(帰った翌日から急激に寒くなった模様)で過ごしやすい天候であったが、ショー会場内は日本車がひときわ熱気を帯びていたような雰囲気であった。
▲レクサスのフラッグシップセダンである、LSが世界初公開された。エクステリアは、ファストバック風の処理もあり、クーペライクなルックスに仕立てられた。カンファレンスで「OMOTENASHI」を連呼していたインテリアもかなり凝っている。エンジンは、3.5L V6ツインターボが搭載されている
▲日本ではハイブリッド専用の大きなセダンとなるカムリだが、トヨタの世界戦略車として、北米ではベストセラーセダンなのだ。そのカムリの新型がデトロイトで初お披露目された。2トーンカラーに塗り分けられたダイナミックなボディラインは、豊田章男社長が「場外ホームラン」と絶賛していた
▲上の2トーンカラー仕様が押し出しの強いデザインであったため、ハイブリッド専用の顔つきはやや落ち着いた印象に感じられる。2.5Lハイブリッドユニットは、新型エンジンが採用され、システムを一新。ガソリン車同様に、トヨタセーフティセンスPが採用されるなど、安全運転支援システムも充実
▲日産が考える、将来のセダンの方向性を示したコンセプトモデルが、「Vモーション2.0」だ。市販車でも採用している、Vモーショングリルがさらに強調されたエクステリアが印象的。そこから伸びるキャラクターラインがエモーショナルだ。観音開きドアが採用され、開放感も演出されている
▲欧州で販売されるデュアリスと兄弟車にあたる、北米専売のコンパクトクロスオーバーが日産 ローグだ。デトロイトショーでは、ホイールベースを約5.8cm短縮し、全長を約30cm短くした、「ローグスポーツ」を発表。デュアリスをジュークサイズにしたものと考えればイメージしやすいだろう
▲日産の高級ブランドにあたる、インフィニティは、QX50コンセプトを発表。エクステリアを見る限り、スタディというよりは、プロトタイプといっていいほどの仕上がりを見せていた。可変圧縮エンジン、VCターボ採用など、発表されたスペックもコンセプトモデルらしくない。登場は間近か
▲北米市場で快走している、ホンダ シビックに2016年9月、ハッチバックが追加設定された。北米でのシビックシリーズでは、久しぶりの復活となる。このハッチバックは、英国工場製とのこと。見た目もかなりアグレッシブで、単純な実用ハッチバックではないところを強調しているのかも
▲北米のミニバン部門で、7年連続販売第1位のホンダ オデッセイ。トヨタ シエナとの2強状態を続けてきたが、クライスラー パシフィカや起亜 セドナなどの存在感も目立ってきている。新型では、可変気筒システム採用の3.5L V6に、新たに10速ATが組み合わされた。販売トップが続くか楽しみだ
▲スバルはここ北米でも在庫が底をつくといった、高い人気となっている。イメージリーダー的存在のWRX STIもデトロイトにお出ましとなった。305psを発生するボクサー4ターボは、新たにブレンボ製6ピストンブレーキ、19インチアルミが組み合わされ、迫力あるエクステリアに仕上げられている
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