▲今回はボディタイプ別の部門賞を振り返ります ▲今回はボディタイプ別の部門賞を振り返ります

ボディタイプ部門賞をおさらい

カーセンサーnetには6000を超える車種が掲載されています。そんな中からみなさんの関心をもっとも引いた車を決めるのがカーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー(CS COTY)です。イヤーカーを決めるランキングのほかに、個性的な車たちにスポットライトを当てた部門賞も目が離せません。今回は、昨年の「ボディタイプ部門」を振り返ってみたいと思います。

各部門の1位をおさらい!

ボディタイプ部門賞では、軽自動車などボディタイプ別に7つの賞を設定しています。車を購入する際にまず最初に決めるといっても過言ではないボディタイプ。まずはそれぞれの1位を見てみましょう。

軽自動車部門 三菱 パジェロミニ(初代)
ハッチバック部門 日産 リーフ(現行型)
ミニバン部門 ホンダ オデッセイ(2代目)
セダン部門 BMW 3シリーズ(旧々型:E46型)
ステーションワゴン部門 スバル レガシィツーリングワゴン(3代目)
クロカン・SUV部門 スバル インプレッサXV(現行型)
クーペ・オープン部門 マツダ RX-8(初代)

1994~1998年生産の三菱 パジェロミニや、2012年登場のスバル インプレッサXVなど、新旧さまざまな車が並ぶのは中古車ならでは。一見まとまりがないように思えますが、よく見ると共通点があります。では、なぜこれらの車がユーザーの関心を集めたのか、人気のポイントを探ってみましょう。

ユーザーの「安く買いたい」に応えた車たち

多くに共通しているのは、その物件の安さです。特に軽自動車部門1位に輝いた三菱 パジェロミニは中古車のほぼ全てが本体価格50万円未満という安さ。また、問い合わせの85%は20万円未満の物件に集中しています。パジェロミニの宿敵といえばジムニーですが、20万円以下の物件数ではパジェロミニがジムニーを上回っています。「とにかく安く」というユーザーのニーズに応えた結果でしょう。

▲安さがユーザーの注目を集めた三菱 パジェロミニ。古さを感じさせないSUVルックも魅力の一つです ▲安さが売りの三菱 パジェロミニ。古さを感じさせないSUVルックも魅力の一つです

同じく、低価格物件の層の厚さでライバルを圧倒したのがセダン部門1位のBMW 3シリーズ(旧々型:E46型)。生産終了から10年が経過し、低価格物件が多く流通しています。それも車両本体50万円未満の層が厚く、発売時期が重なる2世代前のメルセデスベンツCクラスよりも物件数ははるかに豊富。ユーザーがそれを見逃すはずはなく、総合でも8位に入った実力の高さもうなずけます。

▲総合でも8位に入った、実力のあるBMW 3シリーズ(旧々型:E46型)。低価格帯には1.9Lエンジン搭載の318i系が多い ▲総合でも8位に入った、実力のあるBMW 3シリーズ(旧々型:E46型)。低価格帯には1.9Lエンジン搭載の318i系が多い

鮮度も重要な要素に

一方で、安さよりも鮮度で選ばれたのはクロカン・SUV部門1位のスバル インプレッサXV。1位はCX-5でしたが、昨年のイヤーカーのため、インプレッサXVが繰り上げ受賞となりました。この部門に関して言えば、CX-5もXVも決して安くはありません。それでも多くの問い合わせを生んだのはSUV自体の人気が高く、新しさが受ける“ブーム”のフェイズにあるからでしょう。

▲2012年10月にデビューしたスバル インプレッサXV(現行型)。問い合わせの多い200万~250万円未満の物件には、人気装備「アイサイト」を搭載した物件が豊富です ▲2012年10月にデビューしたスバル インプレッサXV(現行型)。問い合わせの多い200万~250万円未満の物件には、人気装備「アイサイト」を搭載した物件が豊富です


今回はボディタイプ部門賞を振り返りましたが、今年のカーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤーではどの車が受賞するのでしょうか。12月19日の発表をお楽しみに!

text/ゆきだるま(編集部)
photo/編集部、三菱、スバル、BMW