スカイラインハイブリッドのエコラン競争に参加してきたらカタログ燃費17.8km/Lを余裕で超えた!
2014/11/27
ルート選択自由。判断力も試されるレース
11月某日、日産 スカイラインハイブリッドを使った「メディア対抗エコラン競争」に参戦してきた。神奈川県横浜市の日産グローバル本社から、静岡県静岡市の日本平にあるホテルまでの約170kmを走って「燃費」を競うレースだ。我々カーセンサーは編集部員の私、ペリーと、同じく編集部員の福嶌というタッグで挑んだ。さて我々のつたない運転がどこまで通用するのか。
使用された車は「高い動力性能と環境性能」を持つスカイライン350GT。スカイラインに装備されているインテリジェントクルーズコントロールの使用が禁止となる以外、走行の仕方はもちろん、ゴールまでの選択ルートも自由。高速道路を使うか使わないか、渋滞に突っ込むか遠回りしても避けるか、すべてが各車の戦略となる。
色や装備が若干異なるため車両は抽選となった。決まった相棒はシルバーのスカイライン。装備はBOSEサラウンドシステムが付いていないモデルだった。しかし、ストイックな勝負の世界に快適装備など不要。全く問題なし! ノー問題! それどころか軽量化のために余計なモノはすべて外して置いていきたいくらいだ。なんせ1位になったら温泉旅行がもらえるんだから。それに、考えてみたら助手席に座っているだけのヘビーウエイトな福嶌こそウエイトハンデでしかなく、こっちの方が大問題だ!!
ドライブモードを「ECO」にセットし、滑らかな加速設定にすることで、できる限り燃費を稼ぐ。そこで我々はスタート直後から勝負に出たのだ。親切にインターチェンジに誘導してくれるナビをガン無視し、日産グローバル本社の周りをグルグルと周回しモーター走行だけで燃費を稼ぐのだ! と、思ったのだが、すぐに飽きてしまい2周したところで他のチームを追うように高速に乗ったのだった……。
一定の速度で走り続けるのがいちばん低燃費
高速で少しでも燃費を稼ぐために、大型トラックの後ろを追走し風の抵抗を抑えるというナイスな作戦を実行。
……走ること数分、燃費が上がらないどころか下がってゆく……。なぜだ!? 答えは単純明解。前走車の加減速に合わせ、アクセルを踏んじゃっているからだ。やはり一定の速度で走り続けるのがいちばん燃費に良いのだな。
比較的カーブの少なさそうな新東名のルートを選択する。速度は80~90km/hを維持。トラックや軽自動車に追い抜かれていく屈辱にはすぐに慣れたが、少しでも気を抜くと足の重み程度(足の親指をカクッと曲げる程度)でスカイラインは気持ちいいほどの加速をしてしまうのだ。レースの大半の時間はこの「踏みたいストレス」との戦いとなった。
途中、SAで休憩をとる。快晴のうえ紅葉しかけた山々に囲まれとても気持ちいい。しかし、この休憩が落とし穴だったのだが。
休憩で気分転換ができたおかげで、気のせいか、走りも軽やかになった。街中の渋滞を避けるため、日本平までの最短距離である清水ICではなく、一つ先の静岡ICを利用した。これなら交通量の少ない沿岸を走行でき燃費が稼げると判断したからだ。そう、このレースで重要なのは速さでも距離でもなく「燃費」なのだ。ただ、なぜだか休憩後の走行では思ったほど燃費が伸びなかった。
ちょっとだけ悔いを残してゴールイン
信号待ちのときに、ふとドライブモードの設定を見て驚愕した……。何と、「STANDARD」モードになっているではないか!? どうやら、あの休憩時に設定がリセットされていたらしい。休憩後は延々と「STANDARD」モードで走ってきたことになる。どおりで「気のせいか、走りが軽やかになった」わけだ。
ラスト5kmは延々上り坂となる。下がってゆく燃費を見ながら、アクセルワークとの真剣勝負に2人とも口数が減る。5kmがこんなに長く感じられるのは生まれて初めてだった。
最終的な燃費は19.8km/Lでフィニッシュ。結果は13位だった。敗因は助手席に座っているだけの福嶌のヤツが走行モードの異変に気付かなかったこと、それだけでは飽き足らず、寝ているだけのウエイトハンデでしかなかったこと……。福嶌のヤツ……そう私ではなく福嶌のせいだ。
それにしても出走した20組の平均燃費が20km/Lというのが驚きだ。カタログ燃費の17.8km/Lを大きく上回るすばらしい結果。「STANDARD」モードで走っていたこと+私のつたない運転+ウエイトハンディ福嶌でもあの低燃費……。恐るべしスカイライン。恐るべしHYBRID!
我々としては悔いは残るもののエコラン大会は無事完走し、復路はすべてが自由。スカイラインが持つすべての機能を試しながらの走行が可能。燃費を気にせず走行モードを「SPORT」に切り替え、その加速力を体感したり、世界初搭載となるダイレクトアダプティブステアリングの切れ味を堪能した。
途中高速道路の混雑にも巻き込まれたが、往路で使用を禁止されていたインテリジェントクルーズコントロールとアクティブレーンコントロールを組み合わせ、快適な渋滞走行を体感。しかも燃費は17km/L以上であった。あの加速力を持ってしてこの燃費。最新技術ってすごい!
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