自衛隊や米軍基地の一般開放というと、ブルーインパルスがやって来る入間基地の航空祭や、米空軍横田基地の日米友好祭がおなじみ。しかし来る11月10日(日)、比較的マイナーな(?)陸上自衛隊立川駐屯地で「平成25年度防災航空祭」が行われ、同駐屯地が一般開放されることをご存じだろうか?

ミリタリーマニアではなく自動車ファン的な観点でいえば、同航空祭の目玉は陸上自衛隊の高機動車(トヨタが開発したハマータイプの人員輸送車両)の体験試乗。

「試乗ということは、ついにジャンビー(高機動車の愛称)を運転できるのか!」と思ったのは早とちりで、確認したところ「後部座席にお座りいただいたうえで、駐屯地内を走行いたします(立川駐屯地広報部談)」とのこと。残念。

しかし、普段なかなか間近で見ることはなく、ましてや車内に入ることもできない高機動車に乗れるというのは貴重な体験になるだろう。

もちろん航空ファンにとっても見どころは多数で、最注目はヘリコプターの編隊飛行。「防災航空祭」と銘打っているだけあって、これは陸上自衛隊のヘリコプターだけでなく消防および警察のヘリと陸自ヘリとの混成部隊による大迫力の編隊飛行となる。

ジェット戦闘機の編隊飛行ももちろん美しいが、ヘリコプターによるアクロバティックな編隊飛行というのも、なかなかお目にかかれないだけに大いに楽しめそうだ。

そのほか大型ヘリの地上滑走や、米軍ヘリを含む航空機の地上展示、ちびっこ広場に野外売店など、内容は盛りだくさん。開門は午前9時で、最注目のヘリコプター編隊飛行は午前10時50分の予定。無料で誰でも入場できるが、「駐屯地内に駐車場を確保できないので、公共交通機関でお越しください」とのこと。

当日、体験試乗できる予定の「高機動車」。トヨタが開発し、日野自動車が製造しているハマーH1に似たタイプの人員輸送車両だ

当日、体験試乗できる予定の「高機動車」。トヨタが開発し、日野自動車が製造しているハマーH1に似たタイプの人員輸送車両だ

当日は陸自ヘリと消防、警察ヘリの混合編成による華麗な編隊飛行が見られるはず。写真は立川駐屯地にも配備されている観測ヘリ「OH-1」

当日は陸自ヘリと消防、警察ヘリの混合編成による華麗な編隊飛行が見られるはず。写真は立川駐屯地にも配備されている観測ヘリ「OH-1」