トヨタ自動車は、11月30日(土)に、自動車文化の継承・発展と車ファンの交流を目的とした「トヨタ博物館クラシックカーフェスタ in 神宮外苑」を開催する。

メイン会場である明治神宮外苑聖徳記念絵画館前には、個人所有の日米欧のクラシックカー約100台やトヨタ博物館所蔵のクラシックカーが展示される。個人所有のクラシックカーは実際に市街地を走行。絵画館を出発し、外苑いちょう並木、銀座中央通りを通過するパレードが予定されている。

同時に実施される企画展示は、「50年前のモーターショーとその頃のクルマたち」がテーマ。50年前のモーターショーを振り返り、当時出展された車両をはじめとして9台が展示され、トヨタ博物館の学芸スタッフによる車両の解説や走行も行われる。時代とともに国際化していった車の変遷が紹介される予定だ。

企画展の展示車両は、「スカイラインスポーツ」(1960・日本)、「日野 コンテッサ900スプリント」(1962・日本)、「ロータス エリート」(1961・イギリス)、「パプリカ スポーツ」(1962・日本)、「スチュワードベイカー アバンティ」(1963・アメリカ)、「ホンダ S500」(1964・日本)、「トヨタ クラウンエイト」(1965・日本)、「日産 ブルーバード411」(1965・日本)、「三菱 コルト 1000F」(1968・日本)の9台。

なかでも「スカイラインスポーツ」「日野 コンテッサ900スプリント」「パブリカ スポーツ」の3台は、ゆかりの深い人物によるトークショーが予定されている。

これ以外に「BMW イセッタ」「フォード サンダーバード」も展示される予定で、この2台には、実際に座って記念撮影をすることができる。

11月30日(土)は東京モーターショーの開催期間中でもある。「スカイラインスポーツ」「日野 コンテッサ900スプリント」「パプリカ スポーツ」は、全日本自動車ショー(第10回開催までの東京モーターショーの名称)に出展された名車。両方のイベントを比べて見ると、50年間の自動車の進化が感じられて、さらに面白いかもしれない。

写真は2012年の公道パレードのスタート。先導しているのは、オーバードライブ付き3速オートマを国産で初採用した「トヨペット クラウン RS21」

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「スカイラインスポーツ」。プリンス自動車工業がジョバンニ・ミケロッティ氏にデザインを依頼。国内で約60台しか製造されなかった希少車

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「日野 コンテッサ900スプリント」。1962年のトリノショーに出展後、世界の自動車ショーを周り、第10回全日本自動車ショーに凱旋した幻の名車

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「パブリカスポーツ」。大衆車「パブリカ」をベースに、航空機さながらのボディ構造や軽量化、空気抵抗を低減した実験車

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