日本自動車連盟(JAF)は、7月の大雨を原因としたロードサービスの救援件数を発表した。突発的・局地的に発生する、いわゆる「ゲリラ豪雨」などが多発した影響から、車両が冠水・水没したことによる救援が急増。1ヵ月で174件にのぼっている。

7月の車両冠水のトラブルは6月と比べて4.7倍となっており、エリア別では関東地方の61件がトップ。次いで九州地方の34件、中国地方の31件と続いている。都道府県別では7月28日に豪雨に見舞われた山口県が27件でもっとも多かった。

ここ数年は6~7月の豪雨が目立っており、集中豪雨での浸水トラブルが急増している。西日本では、梅雨前線の南縁で発生する積乱雲による大雨での冠水が多いのに対し、関東では都市部で短時間に猛烈な雨が降り、下水が処理できずに道路が冠水するケースが目立っている。

JAFでは、今後もゲリラ豪雨や台風で道路が冠水することが予想されることから
・大雨、集中豪雨の際はなるべく運転を控える
・周囲より低い位置にある道路(地下道、アンダーパスなど)は通らない
・車の保管場所(自宅駐車場など)の状況を確認しておく
・比較的水深の浅い冠水路(5~10cm程度)でも慎重に
といったポイントを挙げて注意を呼びかけている。

豪雨に見舞われた山口県を筆頭に冠水・水没の7月の救援回数は全国で174件にのぼった。6月とくらべ4.7倍に増加

豪雨に見舞われた山口県を筆頭に冠水・水没の7月の救援回数は全国で174件にのぼった。6月とくらべ4.7倍に増加

集中豪雨時は高架下など周囲より低い場所が冠水しやすい。見た目で水深を測ることができないため、なるべく通過しないようにしたい

集中豪雨時は高架下など周囲より低い場所が冠水しやすい。見た目で水深を測ることができないため、なるべく通過しないようにしたい