Androidといえばスマートフォンを想像するのが一般的。しかし、最近では、OSとしてのAndroidが搭載されていたり、Androidと連携する家電が増えてきている。例えば、デジカメやテレビ、携帯音楽プレイヤーなどだ。そして今、注目を浴びているのが自動車との連携だ。今年初め、ホンダは「オープン・オートモーティブ・アライアンス」(以下OAA)に加盟すると発表した。

OAAとは、自動車へのAndroidプラットフォームの搭載を促進し、ITおよび自動車産業の各企業の協力体制を進める取り組み。主にスマートフォンやタブレットで利用されてきたAndroidプラットフォームなどの開発モデルを活用し、ドライバーと乗員へ向け、より便利且つ安全な自動車のインフォテインメントシステムを提供するとしている。これにはGoogleをはじめとして、アウディやゼネラル・モーターズ、現代自動車、半導体メーカーのNVIDIAなどが参加している。

具体的にどのように活用されるのか。そのヒントは、アウディが2014 International CESで発表した、「Audi Smart Display」に見てとれる。「Audi Smart Display」は、アウディの車載インフォテインメントシステムと連携するAndroidタブレットだ。助手席でも、車載ナビゲーションやオーディオ、電話などの各機能を操作できたり、メーター類に表示される情報を確認することができるという。

もちろんAppleも負けてはいない。自動車とiOSをより一体化する、「iOS in the car」と呼ばれる機能が発表され、こちらは、ホンダや日産、M・ベンツなど12社がサポートすると見られている。さらに、パナソニックでは2016年を目処に、スマートフォンを使って自動車のドアの開閉や縦列駐車などの操作・運転が可能になる技術を開発しているとの報道も。

現在は、スマートフォンを利用して車載のナビゲーションやオーディオ、電話を操作する程度の技術だが、数年先の未来は、車自体を動かせるほどスマートフォンと車の一体化が進んでいるかもしれない。

AndroidはGoogleが開発した基幹OS。無料で使用できるため、スマートフォンに限らず多くのメーカーで採用されている

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OSにiOSを使用しているのがiPhoneやiPad。Androidと違い、Apple以外へは提供されていない。それでも機種としての人気は高い

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