もうすぐ年末年始。皆さんもドライブの予定があるのではないでしょうか。そこで今回はカーナビアプリをご紹介したいと思います。カーナビアプリには無料のものもありますが、「せっかくスマホでナビを使うのであれば、しっかりとした機能を持っていて長く使えるアプリが欲しい」と思っている方も多いはず。そんな方にオススメしたいのが「MapFan for Android 2013」。Android版のみで3780円です。

パソコンの地図サイトで有名なのはもちろん、「MapFan+」などiPhone向けアプリの「MapFanシリーズ」は200万人というユーザー数を誇りますが、不思議と今までAndroid向けがありませんでした。しかし今年10月、ついに待望のAndroid向けカーナビアプリがリリースされたのです。ただし、iPhone向けとは機能や操作が異なるため今回はAndroid版のみをスマホで試してみました。

このアプリの最大の特徴は「電波が圏外でもナビが使える」点にあります。多くのカーナビアプリは通信しながら地図データを書き換え誘導を行います。ゆえに圏外や通信契約をしていないタブレット端末などでは使うことができませんでした。

しかし、このアプリでは、地図や検索データの一部があらかじめスマホにインストールされます。これにより電波が届かなくてもナビを使用することができるわけです。ちなみに裏技として、GPSだけONにして通信をオフにすることでパケット代を節約することもできますよ(一部のスマホに限ります)。

基本的なナビ画面は【図1】です。【図2】のように縦でも表示することができます。地図は全国1340都市の詳細地図が使われているので、建物の名前だけでなく、形までわかります。また音声ガイドがあるほか、方面看板やレーン情報も表示してくれるなど、ナビの基本機能はスマホのアプリとは思えないほど充実しています。多くのカーナビメーカーへソフトを供給している同社のノウハウがギュッとつまってますね。

なお“2013”の名前が示すとおり、現在は2013年春の地図データが収録されていますが、2014年春には最新の地図を無料でデータ更新できます。3780円は高めに感じるかもしれませんが、一度ダウンロードすれば、それ以上のコストはかかりませんので長く使うことできます。トータルで考えると結構お買い得感が高いアプリです。

Text/高山正寛(カーナビ伝道師)

「MapFan for Android 2013」。Android版のみで3780円。条件/Android4.0以上。詳細はGoogle playで確認を

「MapFan for Android 2013」。Android版のみで3780円。条件/Android4.0以上。詳細はGoogle playで確認を

【図1】方面看板やレーンなどの他、ルート上においてさらに先の情報がわかる「ラリーバー」を、図のように画面右側に表示することができる

【図1】方面看板やレーンなどの他、ルート上においてさらに先の情報がわかる「ラリーバー」を、図のように画面右側に表示することができる

【図2】詳細地図は一方通行だけでなく、建物の形までわかるきめ細かさ。画面の縦横どちらでも地図を最適化し、見やすく表示してくれる

【図2】詳細地図は一方通行だけでなく、建物の形までわかるきめ細かさ。画面の縦横どちらでも地図を最適化し、見やすく表示してくれる

【図3】ルート探索は、検索結果から「ここへ行く」で簡単に設定できる。有料道路優先/回避を選べるほか、自転車や歩行者用ナビとしても使える

【図3】ルート探索は、検索結果から「ここへ行く」で簡単に設定できる。有料道路優先/回避を選べるほか、自転車や歩行者用ナビとしても使える

【図4】フリーワードや周辺施設、電話番号などから目的地を検索できる。結果をブックマークしておけばオフラインでも利用可能だ

【図4】フリーワードや周辺施設、電話番号などから目的地を検索できる。結果をブックマークしておけばオフラインでも利用可能だ