これまで三井住友海上火災保険の「スマ保『運転力』診断」や損保ジャパンと日本興亜損保の「Safety Sight」、ソニー損保の「ドライバーズナビ」など、自動車保険会社がリリースするアプリを何度か紹介してきた。いずれも運転診断機能を備えたアプリだったが、今回取り上げるアクサダイレクトの「事故解決ナビ」(iOS版、無料)は、それらとは一線を画すアプリだ。

これまで紹介してきたアプリ同様、このアプリも同社の保険契約者でなくても使える。最初にアプリを立ち上げた際、アクサダイレクト以外の保険会社の保険番号や緊急連絡先なども登録できるのだ。いざという時に、このアプリから保険内容を確認することが可能だ。

もちろんそれだけではない。「事故対応ナビゲーション」では、GPSを使って現在地(つまり事故現場)の住所が自動で表示される(【図2】)。このページでは「1:けが人を救護しましょう」から「5:保険会社に連絡しましょう」まで、事故が起きた場合の対処法が順を追って記載されている。各段階で119番や110番、保険会社(アクサダイレクト以外でも)に電話をかけることができるので、実際に事故にあったら、この「事故対応ナビゲーション」に沿って行動すれば事故対応がスムーズに行える。

また【図1】の「事故対応シミュレーション」には、事故にあう前に読んでおきたい情報が掲載されている。「もしも事故にあってしまったら…」では事故の際の対処法が順を追って解説されており、「過失割合クイズ」では、その名のとおり、事故を起こした時の過失割合をクイズ形式で学ぶことができる(【図4】)。

事故が実際に起きてしまった場合には、その時の道路状況や走行スピードなどがメモできる「事故連絡」といった機能も用意されており、項目ごとに整理して様々な情報を記録できる(【図3】)。

アクサダイレクトの保険加入者なら、愛車の故障時でも画面をタップするだけでロードサービスを呼ぶことができるなど、付加機能も便利だ。他社の加入者でも上記のように十分使える無料アプリなので、ダウンロードしておいて損はない。

Text/籠島康弘

「事故解決ナビ」。iOS版のみで無料。条件/iOS5.0以降が必要。詳細はitunesで確認を

「事故解決ナビ」。iOS版のみで無料。条件/iOS5.0以降が必要。詳細はitunesで確認を

【図1】最初に保険の情報などを登録すると、以降はこの画面がアプリ起動時に表示される

【図1】最初に保険の情報などを登録すると、以降はこの画面がアプリ起動時に表示される

【図2】「事故対応ナビゲーション」の画面。「現在地」をタップするだけで住所が表示される

【図2】「事故対応ナビゲーション」の画面。「現在地」をタップするだけで住所が表示される

【図3】Googleマップ上に、このように事故状況をメモることができる

【図3】Googleマップ上に、このように事故状況をメモることができる

【図4】「過失割合クイズ」。この場合、あなたの過失割合は何%? 正解はアプリをダウンロードして確かめてみて

【図4】「過失割合クイズ」。この場合、あなたの過失割合は何%? 正解はアプリをダウンロードして確かめてみて