ホンダ アコードワゴン SiR 4WD 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2008/12/10
※この記事はカーセンサー関東版29号(2000年8月3日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
4WD専用チューンのエンジンと、マイルドなハンドリングを得た!
↑ポテンシャルをフルに引き出そうとすれば、4000回転以上引っ張る必要がある(左)4WDは走行状態によりトルクを配分する、デュアルポンプシステムを採用(右)
普通のアコードワゴンは2.3Lの160馬力エンジンを積んでいる。そして200馬力の高性能エンジンを積んだ“SiR”というモデルも存在するが、FFのみの設定だった。4WDを出してほしい、というリクエストも多かったのだろう。今回のマイナーチェンジではSiRを4WDと組み合わせることが可能となった。エンジンは4WD用に低中回転域のトルクを太らせ、190馬力に専用チューンされたもの。価格はFFと比べて20万円高の264.8万円となっている。また、走行中の室内騒音を低減させる音響制御技術「アクティブノイズコントロール」を全車に搭載する。
熱烈なホンダファンに勧めたいスポーツワゴン
↑専用ブラック内装と、カーボン調パネルを標準装備。本革シートはオプション(左)160ps、190pエンジン共に平成12年排出ガス規制をクリアしている(右)
160psの4WDモデルと比べて凄くパワフルになったか?と期待して試乗すると、それほどでもない。考えてみれば排気量は同じ。4000回転くらいまでなら、トルクも似たような数値だ。一方、車重は若干重くなってしまっている。一般的に使う回転数だと「あまり変わらない」と言った方が正しいかもしれない。SiRのポテンシャルをフルに引き出そうとすれば、4000回転以上引っ張る必要がある。もちろんキチンと実力を発揮させると、さすが190馬力!このクラスのノンターボエンジンで最もパワフルだ。スペック以上に良いと思えるのがエンジンフィール。ホンダのスポーツ系のエンジンって、高回転まで回すと実にキモチいい。このあたりにこだわる人なら、SiRを選ぶ価値はあるだろう。
4WDのハンドリングはFFよりマイルド。さすが4WDで、攻めてもバランスを崩しにくい。ただ、あまり4000回転以上回すような乗り方をしないなら、160psの2.3Lエンジンで十分だ。熱烈なホンダファンに勧めます。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | SiR 4WD |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4740×1730×1455 |
ホイールベース(mm) | 2665 |
車両重量(kg) | 1500 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 2258 |
最高出力[ps/rpm] | 190ps/6800rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 22.5kg-m/5300rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 11.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/60 |
車両本体価格 | 264.8万円 |
国沢光宏の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 68/100 |
ホンダ アコードワゴン SiR 4WD 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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