【試乗】ホンダ フリード+ クロスター│滑らかな走りと広々室内が魅力の1台
2020/04/29
2列シート化で広い荷室を手に入れたモデル
5ナンバーサイズで3列シートというフリードのパッケージングは、日本の道路事情を考えるととても魅力的だ。
今回は、その中でも昨年10月のマイナーチェンジで登場した“フリード+ クロスター 4WD”を紹介したい。
そもそもフリード+は、ベースとなるフリードの3列目シートを取り除き、2列シート化された5人乗りモデル。フルフラットが可能なシートなどを搭載し、使い勝手を良くしたモデルである。そのモデルにクロスオーバー的な装備を施してアウトドアにもマッチした装いとなっている。
また、4WDであるから最低地上高もFFモデルよりも15㎜ほど高い。よりクロスオーバーらしさを高めている。
試乗前にドア部を開けて使い勝手も見てみる。驚いたのはリアゲートの開口部の広さである。そして荷室もとても広い。2列目シートを倒してフルフラットにすると、セミダブルベッドほどの面積がある。
しかも、パーティションで仕切られ、荷室が2段になっている。下部にも荷物をしっかりと収納できる仕組みにもなっているので、アウトドアシーンにはバッチリなパッケージングだ。造りもしっかりしていて頼もしい。
従来モデルより滑らかな走り。細かな変更がされている
では早速試乗してみよう。今回試乗するモデルは、1.5Lエンジンに30馬力弱のモーターが装着されている。2016年に登場したモデルなので、さすがに何か改良してあるに違いない。
3人乗車で走り出してみる。7速DCTもスムーズでギクシャク感がかなり改善されていて、以前よりもとても滑らかな印象だ。
ホンダのハイブリッドシステムは、内燃機関では補えないトルクの落ち込みを補正して、滑らで加速に対してレスポンス良く走らせるセッティングが特徴的だ。
その結果、燃料を消費が多い領域をモーターで補い、燃費と性能を向上させる。ミニバンタイプで人と荷物をたくさん積んだときはとても有効である。
タイトなカーブも素直にトレースできる。ただ軽いだけだった従来型のパワーステアリングの設定よりも、しっかりとした操作感だ。
サスペンションも扱いやすさを重点においたセッティングで、ダンピングは低速から細かく追従しソフトな印象が強い。
今回は比較的タイトな道を走ってみたが、5ナンバーサイズの車は日本の道路事情をとてもよく考えていると、フリードに乗っていると痛感する。
コンパクトで扱いやすく広くて快適。これが日本がつくった世界に通用するスタイルだ。
【試乗車 諸元・スペック表】
●1.5 ハイブリッド クロスター ホンダセンシング 4WD
型式 | 6AA-GB8 | 最小回転半径 | 5.2m |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.27m×1.7m×1.74m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.74m |
ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.48m/1.49m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.31m×1.46m×1.28m |
4WS | - | 車両重量 | 1510kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.15m |
マニュアルモード | - | ||
標準色 |
クリスタルブラック・パール、シーグラスブルーパール、シルバーミストグリーン・メタリック |
||
オプション色 |
プレミアムクリスタルレッド・メタリック、プレミアムクリスタルオレンジメタリックII、プラチナホワイト・パール、スーパープラチナグレー・メタリック |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 6AA-GB8 |
---|---|
駆動方式 | 4WD |
ドア数 | 5 |
ミッション | 7AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | クリスタルブラック・パール、シーグラスブルーパール、シルバーミストグリーン・メタリック |
オプション色 | プレミアムクリスタルレッド・メタリック、プレミアムクリスタルオレンジメタリックII、プラチナホワイト・パール、スーパープラチナグレー・メタリック |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
インパネ |
マニュアル モード |
- |
最小回転半径 | 5.2m |
全長×全幅× 全高 |
4.27m×1.7m×1.74m |
ホイール ベース |
2.74m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.48m/1.49m |
室内(全長×全幅×全高) | 2.31m×1.46m×1.28m |
車両重量 | 1510kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | 0.15m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | LEB | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | - | 燃料タンク容量 | 53リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 26km/L |
総排気量 | 1496cc | 燃費(WLTCモード) |
19.8km/L
└市街地:17km/L └郊外:21.3km/L └高速:20.3km/L |
燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +40%達成車 |
||
最高出力 | 110ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
134(13.7)/5000 |
エンジン型式 | LEB |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | - |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 110ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
134(13.7)/5000 |
環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
使用燃料 | レギュラー |
燃料タンク容量 | 53リットル |
燃費(JC08モード) | 26km/L |
燃費(WLTCモード) | 19.8km/L
└市街地:17km/L └郊外: 21.3km/L └高速: 20.3km/L |
燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +40%達成車 |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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