日産 ムラーノ 【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: 日産の試乗レポート
タグ: クロスオーバーSUV / カジュアル / FF / 4WD
2008/11/28
デザインをさらに磨き上げ
全グレードに4WD&CVTを組み合わせた
PERFORMANCE
全グレード4WDとCVTの組み合わせで新登場
北米を中心に世界約170カ国で販売されるムラーノの2代目。初代から定評だったデザインをさらに磨き上げられ他車にはないものとなった。ラインナップはV6を搭載する3.5Lと直4を搭載する2.5L、旧型では2.5LはFFのみの設定だったが、今回全グレード4WD&CVTの組み合わせとなる。これに標準仕様のXLとより上級装備をもつXVがそれぞれ排気量ごとに設定される。DRIVING
十分以上にかなりいい、大きく進歩した2.5L車
静粛性やトップエンドの伸びでは3.5L車の圧倒的なパフォーマンスに軍配が上がるが、今回大きく進化を感じたのは2.5L車のほうだ。高回転まで回せばそれなりのうなり音はするが、それでも制振や遮音効果はかなり高く、不快なものではない。高速でもCVTとのマッチングが良く、こだわりがなければ十分以上にいい出来。コーナリング時の鼻先の軽さもいい印象だ。SPACE
ゴージャスと言っていいだろう。ここにもあった「OMOTENASHI」
いい椅子に座ったり、いい仕立てのスーツに袖を通した時「はぁーっ」と気持ちが良くなる瞬間がある。ムラーノのインテリアはかなりそれに近く、いい感じ。座った瞬間にシートの適度な沈みと座り心地は高級な応接チェアのような気持ちよさがあった。後席も足元がフラットで2名乗車でゆったりとくつろぎたい仕上げ。ティアナ同様OMOTENASHIの世界だ。OWNERSHIP
車というより、存在感のあるプロダクトを所有する喜び
やはり車はデザインがポイント。テレビのCMではないが、停まっていても走り出しそうなスタイリングは独特な存在感をアピールする。優雅さと威風堂々、他人と群れることを好まず自分をもっている大人が選択する一台。あえて車とは言わず、その枠を超えた優秀なプロダクト(製品)ではないだろうか。所有する喜びにあふれる希有な車と言える。SPECIFICATIONS
グレード | 350XV FOUR |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4825×1895×1730 |
ホイールベース(mm) | 2825 |
車両重量(kg) | 1850 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 3498 |
最高出力 | 191kW(260ps)/6000rpm |
最大トルク | 336N・m(34.3kg-m)/4400rpm |
車両本体価格 | 404.2万円 |
RATING
EQUIPMENT(装備)
HDDナビやセットとなるリア&サイドビューカメラがオプション以外はほとんどが標準装備。高級車であるかそれも当然と言えば当然だが、サンルーフ&本革シートのXVが特に充実している。
SAFETY(安全性)
全グレードに搭載される4WDはエクストレイルと同様のオールモード4×4-iシステム。VDCやオートレベライザー付きのバイキセノンランプ、SRSカーテンエアバッグなど安全装備は充実している。
ECO(環境性能)
平成22年度燃費基準は+5%。2.5L車の場合、車両重量が1770kg以上の場合+20%に向上する。低排出ガス規制は星3つ。頑張ってはいるが、大排気量車ゆえに環境性能はもうひと頑張りを期待したい
MILEAGE(燃費)
3.5L車の場合10・15モード燃費は9.3km/L。2.5Lなら下位グレードのXLが11.4km/Lとなる。さらに2.5L車はガソリンがレギュラー仕様であることも魅力。2.5車を選択する理由は十分にある。
VALUE(バリュー)
個性あるデザイン、車高の高いSUVでも走りが楽しいハンドリングの良さ。そして大人4人が快適に過ごせる装備や室内のしつらえ。日本が世界に誇れる高級SUVとして旧型から大きく進化している。
総合評価
14
日産 ムラーノ 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート
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