刺激的なエネルギッシュコンパクト

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  • 日産 ジューク センターコンソール|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

本当に出ちゃいました

昨年の東京モーターショーでも公開されたコンセプトカー「カザーナ」。実際コンセプトカーと商品化される車は並列して開発されるケースも少なくはないが、結果としてはよく出したな…という印象。エンジンは1.5L直4DOHCにCVTを組み合わせ、駆動方式はFFのみで2グレードの設定となる。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

実は結構コンサバティブ

これだけデザインが強いと走りのほうもクセがあるかと思いきや、その走りは非常にコンサバ。気に入ったのは高速での走り。決してパワフルではないけど、コーナー時のロールの抑え方や安定感はお見事。これだけアクティブに走れるならパドルシフトかMTモードが欲しくなるのは贅沢というものだろうか。
  • 日産 ジューク フロントシート|ニューモデル試乗
  • 日産 ジューク リアシート|ニューモデル試乗
  • 日産 ジューク エンジン|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

外観に負けてません

シートの出来や各パーツの質感はとても180万円弱の車と思えないほどうまく作ってある。ナビの位置はほぼ特等席で空調の吹き出し口もその両側にうまく配置している。ヒップポイントが絶妙で乗降性にも優れている。一つ難を言えば、Aピラーの死角がどうにも気になってしょうがない。なんとかしてください。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

オッサンが乗ってもOK

昨今ターゲットカスタマーを年齢で語るのは陳腐とも言われる。それでも一応設定しなければいけない事情もあるようで日産側は30代の男性としている。しかし結局のところ、ジュークの場合年齢ではなく“気持ち”の問題。目立つの大好き、オレ様系、全然OK! 気持ちが若ければ乗る資格あります。

SPECIFICATIONS

グレード 15RX
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4195×1765×1565
ホイールベース(mm) 2530
車両重量(kg) 1170
乗車定員 5人
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1498
最高出力 84kW(114ps)/6000rpm
最大トルク 150N・m(15.3㎏-m)/4000rpm
車両本体価格 169万500円~179万250円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価15/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
最近の傾向に倣ってオーディオ&ナビはオプション設定(4スピーカーを搭載)。試乗したRXはインテリジェントコントロールにオートエアコンが組み合わされるがRSはマニュアルとやや寂しい
SAFETY(安全性)2/ 5
本当に残念なのがこの部分。車の出来はこんなにいいのに横滑り防止装置(VDC)がオプション設定すらない。全席3点式シートベルトまでやって、これがないことには本当に“落胆”の二文字です
ECO(環境性能)4/ 5
平成17年度排出ガス基準は75%低減で星4つを達成。平成22年度燃費基準は新技術を数多く搭載している割に+15%というのはちょっと惜しいが、エコカー減税と補助金にも対応している
MILEAGE(燃費)3/ 5
副変速機付きのCVTはまだ改良の余地がある(低速域でちょっとクセあり)が軽量ボディと相まって10・15モード燃費19.0km/Lを達成したのは見事。もちろんレギュラー仕様です
VALUE(バリュー)4/ 5
17インチアルミやキセノンランプなどはオプションなのでいろいろ足していくと実のところ支払額は結構高くなる。ただ、ベースはしっかり作ってあるので星4つ。あとは好みでオプションを選べばよい
写真:尾形和美 文:高山正寛