いすゞ ビッグホーン フィールドスター 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: いすゞの試乗レポート
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2009/07/31
※この記事はカーセンサー関東版2001年4号(1月25日) に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
接地感と安心感のある足回り、粘りのあるエンジンで本格SUVに
↑外観ではフロントグリルのデザイン変更、ボディカラーの新色追加、内装色の変更などが行われた(左) 左右非対称のリアゲートは狭いスペースやオフロードの傾斜地での開閉に便利(右)
日本のスタンダードSUV的な存在といえるビッグホーン。新しくナロウボディベースに、ビルトインフォグランプ、アルミホイールなどお買い得感の高い特別仕様車としてフィールドスターが登場した。
試乗車は3.5LV6 ガソリンエンジンが搭載され、メーカーオプションでヒーター付きレカロシートの付いたFスポーツパッケージだ。サスペンションも専用にハードセッティングとなる。このV6エンジンのほかに、定評の3L直噴ディーゼル(160ps)も設定される。また、ディーゼルではMTも選べるが、V6はATのみの設定となる。
大きさはミドルクラスに当たり、ランクル100などに匹敵する広くてスクェアな室内をもつが、フィールドスターはサードシートがなく、ラゲージの高さもあるので、キャンプ道具などをたっぷり積める。レカロシートの確かなホールドは魅力だが、アウトドア用なら標準で十分だ。
軽快な出だしと、のびやかな加速が心地よい
↑オーソドックスで見やすいインパネ。インテリアはグレーとベージュから選べる(左) V6ツインカムエンジンは豪快に回り、そして粘り、快活にして快感度高し(右)
V6の3.5Lエンジンは回転数の上昇にキレのよさがあり、トルクとのバランスもよい。ハイパワーながらレギュラーガソリン仕様なのも好ましい。ATはスポーティさとクルージングの快適さを引き出してくれる。加速は軽快な出だしと、伸びやかさが心地よく、粘らせてのオフロードでの性能も十分だ。また、4WDへの切り換えがスイッチ一つで手軽に行えるのも便利だ。
乗り心地は締め上げられてはいるが、ショックをしなやかに受け止め、本格SUVとして本物志向。日常に求められるフットワークににも応えてくれ、高い接地感と安心感がある。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | フィールドスター |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4660×1745×1840 |
ホイールベース(mm) | 2760 |
車両重量(kg) | 1910 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 3494 |
最高出力[ps/rpm] | 169kW(230ps)/5600rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 314N・m(32.0km-m)/3000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 7.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/85 |
車両本体価格 | 279.0万円 |
根本 純の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 5点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 5点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 76/100 |
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