フォード フォーカス 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: フォードの試乗レポート
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2009/07/07
※この記事はカーセンサー関東版46号(2000年12月7日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
滑らかで安心感のある足回りと軽快ではないが、十分な加速力
↑滑らかで安心感ある走りはリアのマルチリンク式サスペンションによるもの(左) この角度から見る5ドアが一番個性的でバランスが良い(右)
フォードフォーカスは、3月に1.6Lが日本市場に投入され、話題になった車だ。今回の2Lモデルの追加は、日本での輸入車マーケットが1.6Lよりも2Lエンジンのほうが販売に有利、とフォードが判断したから。エンジンは2Lの直4DOHCで131psの最高出力と18.2kg-mの最大トルクをもっている。1.6Lと比べると31ps、3.4kg-mという大幅な性能アップ。車両重量は5ドアハッチバック、ステーションワゴンともに1.6Lより40kg増だ。
1.6Lとの装備の違いは、リアシートに6:4分割機能を追加、運転席のアームレスト、助手席サイドポケット、可倒式ルーフアンテナ、エンジンアンダーカバーがそれぞれ新たに装着された点だ。価格は5ドア220万円、ワゴン240万円で1.6Lより23万円高になる。
コンパクトで扱いやすいボディサイズも魅力
↑エクステリアの鋭い線とオーバルパターンをモチーフにしたインパネ(左) 2Lの直4エンジンはフロントに横置きにマウントされ、前輪を駆動(右)
試乗のメインは、スタイリングが個性的な5ドアハッチバックだ。右ハンドルの運転席に座るとシートが体にフィットする感じが伝わってくる。スポーティさを強調した2Lモデルらしいシートだ。ミッションは4 速AT。Dレンジでスタートすると、低回転域からたっぷりとあるトルクで、グングン加速する。1.6Lモデルほどの軽快感はないが、速い。サスペンションはこのクラスで唯一、リアに完全独立式のマルチリンクを用いているだけに、コーナーでのふんばりも良かった。ボディのロールも車速に合わせてリニアに傾くので安心感がある。
ボディサイズはVWゴルフと全長が同じ、全幅はやや狭いというコンパクトサイズなので、扱いやすい。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 2.0 ギア |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4155×1710×1480 |
ホイールベース(mm) | 2615 |
車両重量(kg) | 1220 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1969 |
最高出力[ps/rpm] | 131ps/5500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 18.2kg-m/4500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 11.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/55 |
車両本体価格 | 220万円 |
石川真禧照の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 68/100 |
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