フォード フォーカス 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: フォードの試乗レポート
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2008/07/02
※この記事はカーセンサー関東版14号2000年4月13日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■クセの薄れたスタイリングで日本人にも馴染みやすいモデルに
↑1.6Lだが走り出してみるとトルクは十分。山岳路の登りなどで、もう少しパワーがあればと感じる程度(左)ハイマウントのランプが印象的。チャレンジングなハッチバックのリアビュー(右)
ラリーでも活躍したフォードのミドルサイズの戦略機種、エスコートの後継モデル。もちろん引き続いて国際ラリー界にその姿を見せているが、全く新しいプラットフォームのもと、フォーカスというネーミングで登場した。
スタイリングは、いかにも近年のフォード車という感じだが、コンパクトのKa と比べると、その“クセ”というか主張性が薄れており、これなら謙虚な(?)日本人にも馴染めそうだ。パッケージング面での最大のニュースは、地上からのシート高を、従来のスタンダードよりも上げて500mmとしていること。その結果、全高も上がっているが、そういう背の高いクルマであることにあまり気づかせないようスタイリングをまとめているともいえる。
■乗り心地の良さを確保しつつ、シェアなハンドリングを実現
↑このデザインが、ちょっと煩雑な感がある。インパネは見ててあまり楽しくない(左)排気量を忘れさせるような十分なトルクを発揮、この1.6Lエンジンは侮れない(右)
ボディ形状は5ドアのハッチバックとワゴンで、1.6Lエンジンは新作であることとATとのマッチングから、まずは1.6Lが導入される。このボディに1.6L……とは思うが、しかし走り出してみるとトルクは十分で、実用上の不満はない。山岳路の登りなどで、もう少しパワーがあればと感じる程度。ブレーキのフィールは絶妙で、かつかなりハードにブレーキングしてもノーズダイブしないのはいい。また、乗り心地の良さを確保しつつ、シュアなハンドリングを実現しており、ブレーキ時の挙動と併せて、この足の熟成度は大いに評価したいポイントだ。
高めに設定されたシートは乗降性良好で、また前席のヘッドクリアランスは余裕も十分。ロードノイズの侵入も少なく、このクラスとしては居住性、快適性ともに高レベルだ。
主要諸元のグレード | フォーカスワゴン |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4440×1710×1555 |
ホイールベース(mm) | 2615 |
車両重量(kg) | 1220 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1595 |
最高出力[ps/rpm] | 100ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 14.8kg-m/4000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 10.9 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/55 |
車両本体価格 | 217.0万円 |
コンセプト | 5点 |
フィニッシュ | 4点 |
前席居住性 | 5点 |
後席居住性 | 4点 |
内装の質感 | 3点 |
取り回し | 4点 |
操作系の使い勝手 | 5点 |
ラゲージルーム | 5点 |
パワー感 | 4点 |
トルク感 | 5点 |
加速性能 | 3点 |
乗り心地 | 5点 |
操縦安定性 | 5点 |
高速安定性 | 5点 |
しっかり感 | 5点 |
ブレーキ性能 | 5点 |
環境対策 | 5点 |
燃費 | 4点 |
ステータス | 4点 |
コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 90/100 |
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