ボルボ S60T4 Rデザイン ポールスター・パフォーマンス・パッケージ(藤野太一)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
2013/05/20
車好きのお父さんにはぴったりのアイテム。このパッケージを適用しても新車保証が継続されるし、11年、12年といった過去のモデルに対応できるのもうれしい。見た目の変化は小さなバッチひとつ。お小遣いをためて奥さんに黙って試してもきっとバレない
さり気なく「いいね」にチューンアップ
20ps&45N・mの出力向上
端的に言えば、「S60 T4 R-DESIGN」をコンピューターチューンで、20ps&45N・m出力向上させたモデルだ。そして、その開発を担当したのが車名にある「ポールスター」である。
そもそもは、ボルボのモータースポーツ公式パートナーで、90年代後半以降のWTCCやBTCCといったツーリングカーレースに参戦しており、昨年はスウェーデンのツーリングカーレースTTAでタイトルを獲得している。かつてのAMGや、アルピナといったイメージだろう。
ボルボは昨年、日本で初めてこの「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」をT6エンジン搭載モデルに設定。それが好評だったことから今回、T4にも導入されることになった。
実用域重視の扱いやすいセッティング
外観上の違いはリアに備わる真四角なブルーのエンブレムのみ。そのさりげなさがいい。最高出力200ps、最大トルク285N・mを発揮するというが、今どき驚くような数値ではない。アクセルを踏めばいつもより軽くすっと前に出る、実用域重視の扱いやすいセッティングだ。
そして安心なのが、専用プログラムのインストール作業は全国のボルボディーラーで行われ、その後も新車保証が適用されること。それでいて20万円という価格はとても魅力的だ。T4エンジン(型式:B4164T)を搭載するV40、S60、V60、V70の各2013年モデルに導入可能で、順次2011年、2012年モデルへも対応するという。
今時のコンピューターチューンは、燃費性能や快適さを損なわずにさり気なくパフォーマンスアップ。「速いね」というよりは「いいね」がまさに雰囲気だ。
SPECIFICATIONS
グレード | S60T4 R-DESIGN POLESTAR Performance Package | ||
駆動方式 | FF | ||
トランスミッション | 6DCT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4630×1845×1480 | ||
ホイールベース(mm) | 2775 | ||
車両重量(kg) | 1540 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1595 | ||
最高出力[ps/rpm] | 200/5750 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 285/2000-4250 | ||
車両本体価格(万円) | 479 |
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- 日産のフラッグシップモデル、4代目シーマの価格が上昇中! 気になる方は早めの行動を!
- アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】
- 【名車への道】’14 BMW i8