ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ランボルギーニの試乗レポート
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2012/08/03
スーパースター、完全武装完了!
カーボン繊維強化樹脂のフルモノコックボディを採用、タブとルーフから構成される乗員セルは147.5kg。前後サブフレームにはアルミを用いた
ムルシエラゴに代わるランボルギーニの新フラッグシップ。昨年の9月に最初の個体が日本上陸を果たして早10ヵ月。それでもいまだ、街中はおろかスーパーカーイベントでさえ、ほとんど見かけることはない。とはいえ、納車は順調に進んでいるようだ。地震の影響も、さほどなかった。全面刷新である。それこそ、エンブレム以外、すべて新しくなった。エンジン、ミッション、シャシー、ボディ、そしてデザイン。最大の注目は、CFRPを使ったボディ&キャビン構造と、エコ対策などどこ吹く風にこだわりぬいた6.5L V12自然吸気エンジンだ。この両者、実は表裏一体で、ランボルギーニとしてはエンジンをエコ対策で堕落させたくない反面、車両全体を軽量設計することで、CO2を2割減らした、と主張する。
ミッションは2ペダルシングルクラッチタイプの進化版。今秋にはロードスターがデビューする。
街中からサーキットまで、超万能
パワーウェイトレシオ2.25kg/ps、0→100㎞/h加速2.9秒、最高速350㎞/h。7速セミATのISRの最速シフト時間は0.05秒を誇る
新車からもうかれこれ5000㎞は乗った。いろいろ気づく点もあるけれど、集約すれば、速い!硬い!乗りやすい!(牛だけに)、となる。某誌で計測してみたら、ゼロヨン何と10秒台。しかも、ローンチコントロール付きだから、クルマと場所さえあれば誰でも出せるタイム。速すぎ。次に、硬い。ボディが硬いし、アシ回りもプッシュロッドで硬い。特に前はよく跳ねる。けれども、それは日本の高速域くらいまでの話で、200㎞/hを超えると、何とも言えぬ境地になる。250㎞/hからの加速は、素晴らしく安定しており、車体の動きもまるで別物。これが、カーボンボディの実力。
そして最後に、乗りやすい。これまたカーボンボディのおかげ。とにかく、人と車の一体感がすさまじい。クルマの大きさをそれほど意識しないですむから、まるでガヤルドのように狭い路地にも入っていける。気を遣わない。そこが凄い!
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | AVENTADOR LP700-4 | |
全長×全幅×全高(mm) | 4780×2030×1136 | |
車両重量(kg) | 1575 | |
エンジン種類 | V12DOHC | |
総排気量(cc) | 6498 | |
最高出力[ps/rpm] | 700/8250 | |
最大トルク[Nm/rpm] | 690/5500 | 車両本体価格 | 4100.25万円 |
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