実用性と安全性、快適性を重視

  • メアルファロメオ ジュリエッタ 走り|ニューモデル試乗
  • アルファロメオ ジュリエッタ リアスタイル|ニューモデル試乗
写真は1.7L直4ターボを搭載するクアドリフォリオヴェルデ。4つ葉のマークが目印となる。スポーツサスペンションを装着してスポーツ性を向上
アルファロメオから新型車ジュリエッタがデビューした。初代ジュリエッタは1954年に発表されたクーペで、1.3Lアルミ製DOHCエンジンの搭載など当時としては画期的なスポーツカーであった。今回のモデルはその3代目となるが、アルファロメオの伝統を受け継いだ正統な後継車という位置付けになる。

ボディサイズはゴルフ等と同じ欧州のCセグメントカテゴリー。装備、エンジン等の違いで3グレードが用意され、ベースモデルのスプリントとスポーティなコンペティツィオーネには1.4LターボにAlfaTCTという6速デュアルクラッチオートマチックが組み合わされる。

またハイパフォーマンスなクアドリフォリオ ヴェルデは1.75L直噴ターボエンジンを搭載。こちらは6速マニュアルのみ。全グレードともに駆動方式はFF、右ハンドルのみのチョイスとなる。

オートマチックでも乗りやすいアルファ!

  •  アルファロメオ ジュリエッタ インパネ|ニューモデル試乗
  • アルファロメオ ジュリエッタ エンジン|ニューモデル試乗
5つのスイッチ類を中央に採用するなどアルファらしいユニークなデザインが特徴。上級仕様にMTモデルが設定 されるが、左ハンドルの設定はない
新型ジュリエッタのクオリティは抜群に高い。「デザインは良いんだけど…。」という従来のイタリア製品に対する言い訳が、このジュリエッタにはまったく必要ないのだ。

クアドリフォリオはマニュアルシフトの曖昧さがなく、3Lクラスのビッグトルクで低速から力強く加速してくれる。ボディ剛性も高く乗り心地もいい。また170馬力のスプリントとコンペティツィオーネもパワーは十分で、特にATとのマッチングの良さは素晴らしい。変速が素早くスムーズなのだ。このATならばビギナーでも間違いなく楽しく運転できる。

メーター回りを強調したインパネや小ぶりのスイッチ、そして独特のシートステッチなど、インテリアデザインはアルファの伝統を踏襲したもの。後席やラゲージスペースも広く実用的。おしゃれさと安心感を併せ持ったジュリエッタは「買い」である。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード SPRINT
全長×全幅×全高(mm) 4350×1800×1460
車両重量(kg) 1400
エンジン種類 直4DOHC+TURBO
総排気量(cc) 1368
最高出力[ps/rpm] 170/5500
最大トルク[kg-m/rpm] 23.5/2250(25.5/2500)
車両本体価格 318万円
Tester/堀江史朗  Photo/向後一宏