アウディ A4【ニューモデル試乗】
2012/06/01
新しいフロントマスクが最大の変更点
アイドリングストップとエネルギー回生システムを標準化。JC08モードは2.0TFSIが13.8㎞/L、2.0TFSIクワトロが13.6㎞/Lに向上している
アウディの主力モデル、A4がデビュー約4年にして初のフェイスリフトを行った。とは言え、スペック上の変更点は多くはない。一番の変化はヘッドランプやグリルなど全面的な変更が施されたフェイスデザイン。それにあわせてリアビューも細部の意匠が変更されている。インテリアの造形は変わらない。しかしながらハイグロスブラックのパネルを使い、クロームの装飾を増やして上質感を高めている。それでは中身はと言えば、こちらはアイドリングストップやEPS(電動パワーステアリング)の搭載がトピック。燃費は2割も向上している。また、車線を逸脱した際に進路を自動修正するアクティブレーンアシストも新たに設定された。
ラインナップは2.0TFSI、その4WD版となる2.0TFSIクワトロ、そして最高峰S4の3モデル。いずれにもセダンとアバントを用意する。
本当の進化はスペック表には書いていない
スイッチ類のデザインを変更した。ハイグロス仕上げのパネルとコントロールスイッチ回りに細いクロームトリムを新たに採用
従来の見た目が古くなっていたとは思わないし、新しい顔が前より魅力的かと言われると正直言って疑問。何をそんなに急いで、培ってきたデザインを陳腐化させようとしているんだろう?そんな風に見た目は疑問符付きだったのだが、乗ったら驚いた。突っ張っていたサスペンションが格段にしなやかに。同時にステアリングフィールも、しっとりと心地良いものに進化して、総じて乗り味がグッと上質に進化していたからだ。カタログにはないが、実は燃費向上のためエンジンの制御系、そしてギア比は変更されている。けれども元々低中速域の充実したエンジン特性だけにネガは皆無。高速巡航時などは静粛性向上という恩恵も受けられるはずである。
十分以上の性能を発揮するだけでなく、情感のある乗り味をも手に入れた新型A4。実は見た目より中身こそが大きく進化していたのである。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | A4 2.0TFSI quattro | |
全長×全幅×全高(mm) | 4720×1825×1440 | |
車両重量(kg) | 1680 | |
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | |
総排気量(cc) | 1984 | |
最高出力[ps/rpm] | 211/4300-6000 | |
最大トルク[Nm/rpm] | 350/1500-4200 | 車両本体価格 | 523万円 |
アウディ A4【ニューモデル試乗】/試乗レポート
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