【試乗】新型トヨタ ヤリス ガソリン&ハイブリッド│ボディ剛性と静粛性が高い! ついスポーティな走りがしたくなる
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2020/05/30
しっかりした走りが◎なハイブリッド
今回試乗するモデルはトヨタ ヤリス。プロトタイプは試乗済みだが、ようやく一般道で市販モデルを試乗できたのでその模様をお伝えしたい。
ガソリン、ハイブリッドの両モデルを試乗する。初めに試乗するのは“ハイブリッド G”という、ハイブリッドモデルの中では中間になるグレードだ。
搭載されるパワーユニットは、91馬力を発生させる高効率の1.5L 3気筒エンジン。それに80馬力の出力と1.5L級のトルクを発生させるモーターを組み込んでいる。
プロトタイプの試乗時にも記したが、ヤリスは剛性が非常に高い。ドアを閉めた瞬間からその質感の高さを感じ取れる。
2人乗車であるが、ノーマルの走行モードでも力があるので、走り出しはとても軽快な印象だ。
中間加速力も高く、ついついスポーティな走らせ方になってしまう。ターボラグのないマイルドな過給器付きのモデルといった雰囲気である。
ステアリングフィールも、プロトタイプから比べるとしっかり感が増して、特に中速での車線変更時にはロール剛性が高いことがわかる。コンパクトな大衆的なモデルとしては上出来だ。
ガソリンモデルに比べると、グレードによる違いがあるものの60kgほど車重が重い。バッテリーの搭載位置や重量などがしっかり感をもたらす要因だろう。
ただ、連続したうねりや段差では、剛性が高い分サスペンションがゴツゴツしてしまい、若干乗り心地がよくない部分もある。
しかし、それは静粛性が高いだけに、様々な音や振動を敏感に感じ捉えるからなのかもしれない。
運動性能も高くて燃費もすこぶる良好なハイブリッドモデル。おのずとガソリンモデルの試乗に期待がもてる。
ヤリスの素性の良さを感じることができるガソリンモデル
次は1.5Lガソリンモデルの試乗を行う。
こちらはガソリンモデルでは最上級の“Z”というグレードだ。3気筒120馬力、14.8kg・mのトルクを発生させるエンジンが搭載されている。
ガソリンモデルは、ハイブリッドほど重厚感あるトルクではないが、発進は割とスムーズだ。
組み合わされるCVTも実用的で、燃費と扱いやすさを考慮したセッティングがされている。
踏み込んで高負荷までエンジンを回してみると、嫌な振動もない。トヨタの小型NAエンジンの中で、最も良質なパワーユニットだ。
乗り心地も非常によい。シャシーに合ったサスペンションセッティングがされており、快適な乗り心地と車としての扱いやすさを両立している。石畳の上でもボディのバイブレーションは少なく不快感は皆無である。
世の中的にハイブリッドが人気ではあるが、ヤリスの素性の良さを知れるモデルがこのガソリンモデルと言えそうだ。
【試乗車 諸元・スペック表】
●1.5 ハイブリッド G
型式 | 6AA-MXPH10 | 最小回転半径 | 4.8m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 3.94m×1.7m×1.5m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.55m |
ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.49m/1.49m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.85m×1.43m×1.19m |
4WS | - | 車両重量 | 1060kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1335kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.15m |
マニュアルモード | - | ||
標準色 |
スーパーホワイトII、シルバーメタリック、ブラック、ボルドーマイカメタリック、アイスピンクメタリック、アバンギャルドブロンズメタリック、シアンメタリック、ダークブルーマイカメタリック |
||
オプション色 |
ホワイトパールクリスタルシャイン、センシュアルレッドマイカ、コーラルクリスタルシャイン、サーモテクトライムグリーン、ホワイトxブラック、ホワイトxセンシュアルレッドマイカ、ブラックxシアンメタリック、ブラックxアバンギャルドブロンズM、ブラックxコーラルクリスタルシャイン、ブラックxアイスピンクメタリック |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 6AA-MXPH10 |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | CVT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | スーパーホワイトII、シルバーメタリック、ブラック、ボルドーマイカメタリック、アイスピンクメタリック、アバンギャルドブロンズメタリック、シアンメタリック、ダークブルーマイカメタリック |
オプション色 | ホワイトパールクリスタルシャイン、センシュアルレッドマイカ、コーラルクリスタルシャイン、サーモテクトライムグリーン、ホワイトxブラック、ホワイトxセンシュアルレッドマイカ、ブラックxシアンメタリック、ブラックxアバンギャルドブロンズM、ブラックxコーラルクリスタルシャイン、ブラックxアイスピンクメタリック |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
- |
最小回転半径 | 4.8m |
全長×全幅× 全高 |
3.94m×1.7m×1.5m |
ホイール ベース |
2.55m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.49m/1.49m |
室内(全長×全幅×全高) | 1.85m×1.43m×1.19m |
車両重量 | 1060kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | 1335kg |
最低地上高 | 0.15m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | M15A-FXE | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | - | 燃料タンク容量 | 36リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 1490cc | 燃費(WLTCモード) |
35.8km/L
└市街地:36.9km/L └郊外:39.8km/L └高速:33.5km/L |
燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +50%達成車 |
||
最高出力 | 91ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
120(12.2)/4800 |
エンジン型式 | M15A-FXE |
---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC |
過給器 | - |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1490cc |
最高出力 | 91ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
120(12.2)/4800 |
環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
使用燃料 | レギュラー |
燃料タンク容量 | 36リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 35.8km/L
└市街地:36.9km/L └郊外: 39.8km/L └高速: 33.5km/L |
燃費基準達成 | R02年度燃費基準 +50%達成車 |
●1.5 Z
型式 | 5BA-MXPA10 | 最小回転半径 | 5.1m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 3.94m×1.7m×1.5m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.55m |
ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.48m/1.48m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.85m×1.43m×1.19m |
4WS | - | 車両重量 | 1020kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1295kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.15m |
マニュアルモード | - | ||
標準色 |
スーパーホワイトII、シルバーメタリック、ブラック、ボルドーマイカメタリック、アイスピンクメタリック、アバンギャルドブロンズメタリック、シアンメタリック、ダークブルーマイカメタリック |
||
オプション色 |
ホワイトパールクリスタルシャイン、センシュアルレッドマイカ、コーラルクリスタルシャイン、サーモテクトライムグリーン、ホワイトxブラック、ホワイトxセンシュアルレッドマイカ、ブラックxシアンメタリック、ブラックxアバンギャルドブロンズM、ブラックxコーラルクリスタルシャイン、ブラックxアイスピンクメタリック |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 5BA-MXPA10 |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | CVT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | スーパーホワイトII、シルバーメタリック、ブラック、ボルドーマイカメタリック、アイスピンクメタリック、アバンギャルドブロンズメタリック、シアンメタリック、ダークブルーマイカメタリック |
オプション色 | ホワイトパールクリスタルシャイン、センシュアルレッドマイカ、コーラルクリスタルシャイン、サーモテクトライムグリーン、ホワイトxブラック、ホワイトxセンシュアルレッドマイカ、ブラックxシアンメタリック、ブラックxアバンギャルドブロンズM、ブラックxコーラルクリスタルシャイン、ブラックxアイスピンクメタリック |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
- |
最小回転半径 | 5.1m |
全長×全幅× 全高 |
3.94m×1.7m×1.5m |
ホイール ベース |
2.55m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.48m/1.48m |
室内(全長×全幅×全高) | 1.85m×1.43m×1.19m |
車両重量 | 1020kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | 1295kg |
最低地上高 | 0.15m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | M15A-FKS | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | - | 燃料タンク容量 | 40リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 1490cc | 燃費(WLTCモード) |
21.6km/L
└市街地:16.1km/L └郊外:22.9km/L └高速:24.3km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 120ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
145(14.8)/5200 |
エンジン型式 | M15A-FKS |
---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC |
過給器 | - |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1490cc |
最高出力 | 120ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
145(14.8)/5200 |
環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
使用燃料 | レギュラー |
燃料タンク容量 | 40リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 21.6km/L
└市街地:16.1km/L └郊外: 22.9km/L └高速: 24.3km/L |
燃費基準達成 | - |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
【関連リンク】
この記事で紹介した車
あわせて読みたい
- アウトドアブームの過熱を引き金に、規格外に車内が広い車の注目度が上がる!?
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 次期クラウンの開発事情
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- ドア開閉音からも分かる卓越したビルドクオリティ、空冷時代だからこそ生きたポルシェの技術力
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 【試乗】新型 トヨタ MIRAI|日本が生んだ大人のサルーンは、世界初の技術とともに進化を続ける