小山町. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリパー・ブルーメ)のポルシェ 919ハイブリッドは、富士スピードウェイにおけるFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦の予選においてフロントロウを独占しました。ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は、カーNo.17の919ハイブリッドでポールポジションから、ロマン・デュマ(FR)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組がドライブするもう1台のポルシェ919ハイブリッド(カーNo.18)は2番グリッドから明日の決勝レースをスタートいたします。

この結果により、今シーズンの6戦中に両車がそれぞれ3度のポールポジションを獲得したことになります。WECの予選は各チーム2名のドライバーの平均ラップタイムで争われます。ここ富士スピードウェイの予選でベルンハルトとウェバーは1:22.763、デュマとリープは1:23.071を記録しました。


4.549 kmのチャレンシングなレイアウトを誇る富士スピードウェイで、チャンピオンシップはいよいよ佳境を迎えます。ポルシェは2つのタイトル獲得に向けて戦っています。マニュファクチュアラー ポイントにおいてポルシェは220ポイントでアウディ(186ポイント)とトヨタ(101ポイント)をリードしています。ドライバーズチャンピオンシップではベルンハルト/ハートレー/ウェバー組が103ポイントでトップまで10ポイント差に迫っています。デュマ/ジャニ/リープ組は77.5ポイントで3位につけています。日曜日の決勝レースは雨の予報が出ておりエキサイティングなレースが期待されます。


富士スピードウェイにおける第6戦は日本時間の日曜日11時にスタートいたします。ライブ映像やタイミング、などは無料のFIA WECアプリから、ライブタイミングとGPSトラッキングはポルシェ モータースポーツアプリ(無料)でもご覧いただくことが可能です。

レース後のコメント

LMP1担当副社長 フリッツ・エンツィンガーのコメント:「6戦で6度目のポールポジション、そして6回目のセカンドグリッド獲得。予選結果として、これ以上望むべくものはありません。明日は両チームともにポディウムフィニッシュを期待しています。マニュファクチュアラーチャンピオンシップでリードを広げ、ドライバーズチャンピオンシップで差を縮めることが目標です。決勝レースでは予想外のことが結果に大きな影響を与えるものです。予報によると天候は変化するようですし、アウディは想像以上に手強くなっていました。興奮するレースになることをお約束します。

チーム監督 アンドレア・ザイドルのコメント:「引き続き予選で素晴らしい結果を残すことができました。この富士でアウディが速いことは、昨日のプラクティスセッションですでに分かっていたことです。車のパフォーマンスは継続して向上し、すべてのドライバーも素晴らしい走りを披露してくれました。明日は接戦になるでしょう。戦いという意味だけでなく天候を考えても、我々にとってチャレンジングなレースになることは間違いありません。少なくともレース序盤は雨が降るようです」。


LMP1テクニカル・ディレクター アレクサンダー・ヒッツィンガー:「やはりアウディとは接戦になりました。その要因の一つとして、予想以上にダウンフォースが少なかったことが挙げられます。これはタイヤのマネージメントが決勝レースで大きな役割を果たすことを意味しています」。

ポルシェ919ハイブリッド(No. 17)のドライバーのコメント
ティモ・ベルンハルト(34歳、ドイツ)のコメント:「我々はポールポジションの獲得に喜んでいます。マークはスーパーラップを披露しました。セクター1で少しタイムロスしましたが私の走りも劣らずに良かったと思います。予選での差は大きなものでは無かったので、明日は僅差のレースになるでしょう。チームメイトの919ハイブリッドとアウディも手強い相手です」。

マーク・ウェバー(39歳、オーストラリア)のコメント:「予選でまたもワン・ツーを獲得できたのはチームとして喜ぶべき結果です。これまでの予選で我々は強さを見せてきましたが、今日はアウディの7号車からプレッシャーをかけられました。しかし努力しただけの結果を得られました。ティモのドライビングは素晴らしく、最後に18号車をフロントロウに持ってきたマークのアタックも見応えあるものでした」。

ポルシェ919ハイブリッド(No. 18)のドライバーのコメント
ロマン・デュマ(37歳、フランス)のコメント:「ここでの2番手グリッドは我々にとってベストの結果といえます。私のアタックも悪くはなかったので不満はありません。第一コーナーではブレーキが予想以上に冷えていたため、ブレーキングで少しタイムを失いました」。

マルク・リーブ(35歳、ドイツ)のコメント:「決勝に向けてタイヤを温存するため、ロマンはユーズド・タイヤでアタックしました。予選から激しい戦いになりました。このため私の最後の1ラップでニュータイヤを投入することになり、完璧なアタックを求められました。タイムアップすることはできましたがトラフィックもあったため、もっとタイムを縮めることも可能でした」。