スズキパレット スズキパレット
ダイハツタントが発売1ヶ月で2万4000台売れたというニュースがあった2日後、ライバル車となるスズキパレットが発表されました。
助手席とリアスライドドアの間にあるはずの柱をなくして「ミラクルオープンドア」を実現したタントに対し、スライドドアを両側に配したパレット。まずはそのサイズを比較してみましょう。

タント:全高3395mm×全幅1475mm×全高1750mm
パレット:全高3395mm×全幅1475mm×全高1735mm

全高でパレットが15mm低い以外まったく同じです。
続いて室内も見てみましょう。

タント:室内長2160mm×幅1350mm×高さ1355mm
パレット:室内長2025mm×幅1280mm×高さ1365mm

室内長および室内幅はタントが上回っていますが、室内高はパレット…そう、全高がタントより低いわりに、室内高は勝っているのです。
これはパレットが低床化にこだわって作られている証です。フロント部分こそワゴンRのシャーシを流用しますが、それ以降の部分は新開発。特にリアサスペンションはラゲージ床を低く抑えるタイプのものが考案されました。またスペアタイヤを廃して代わりにパンク修理キットを備えています。これらにより、後席のステップ高は340mm(タントは370mm)ラゲージ床面高は525mm(タントは595mm)といずれも「軽トップクラス(2008年1月現在スズキ調べ)」という数値です。
とはいえ、その数値がライバルに対し圧倒的に優位かと言えば…? 普段の使い勝手の中で、その数センチの差がどう影響してくるのか、今は想像するほかありません。
また低床化は乗り心地にも影響することが考えられます。特にフロントサスペンションには全車スタビライザーが備わっていますし(タントはターボ車のみ)。今から試乗する時が楽しみです。
スズキパレット スズキパレット
装備面では、インパネのブラックピアノ調塗装(写真上の左)が目を引きます。これはベースグレードであるGを除く全車装備。それもあってインパネの質感はなかなかいいです。また、タントの天井収納などのような斬新な装備はないものの、500mlのペットボトルを2本飲み込むという助手席前の保冷機能付きボックス(写真上の右)や、スズキお得意の助手席シートアンダーボックスなどが備わっています。

価格はパレットが111.3万円~169.365万円、タントが108.15万円~173.775万円。いずれにしろ、この2台のガチンコ勝負は必至です。先日のタントの試乗会で技術者の方から、ダイハツも「ミラクルオープンのほかに、両側スライドドアも当然検討していた」と聞きました。
さて結果は?
編集部でも早々に2台を比較してみるつもりですのでお楽しみに。

<カーセンサーnet編集部デスク・ぴえいる>