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デリカD：5のヒットを受け、2011年2月にスズキソリオをベースとしたデリカD：2を投入した三菱自動車。デリカシリーズとしての第3のモデルにあたるデリカD：3がデビューした。このモデルは日産自動車のNV200バネットのOEM車で、ベースモデルと同様に商用バンに相当するデリカバンも用意される。

ボディサイズはラージサイズミニバンのD：5とハイト系コンパクトハッチバックであるD：2の中間となる。全長4400mm×全幅1695mm×全高1850mmという5ナンバーサイズで、全高を高めにとることで、快適な居住空間とゆとりある荷室空間が実現された。

エクステリアはスポーティなフロントフェイスとスクエアな荷室部との融合が図られている。両側スライドドアが与えられ、高い居住性、積載性、収納性が目指された。室内へのアクセスも配慮され、低く抑えたステップ高と最適なヒップポイントにより、乗降性を容易にしている。また3列シート車は、2名乗車から7名乗車まで39パターンのシートアレンジにより、日常の買い物から休日のレジャーまで幅広い用途に応じた荷室空間が出現する。さらに車中泊などのアウトドアレジャーでの使い勝手も考慮し、床面はフラットフロアになっている。

ユーティリティ性能も高く、インストルメントパネルはトレイやポケット、グローブボックス、ドリンクホルダーなど、豊富な収納スペースが設けられた。助手席のシートバックは、前方に倒すと、テーブルとして使えるようなデザインが与えられている。

モデルバリエーションは、2列シート5人乗りのMと3列シート7人乗りのGの2種類。どちらも駆動系は、軽量なオールアルミ製の1.6Lエンジンと4速ATとの組み合わせで、10・15モード燃費は、5人乗り／7人乗りともに13.2km/Lを実現。価格は5人乗り「M」が187万9000円、7人乗り「G」は197万4000円。商用のデリカバンは、168万5000円から196万5000円までとなっている。