日本のミディアムサイズにはなかった
本格セダンを目指した

日産 シルフィ|ニューモデル速報
↑ボディカラーは写真の特別塗装色、ディープアイリスグレー(PM)を含む全6色

コンセプト
デザイン、品質感、快適性を
高い次元でバランスさせた本格派

長年ユーザーに親しまれてきたブルーバードの名称を排し、日産が決意を新たに臨んだミディアムサイズセダンがシルフィだ。この新型車、セダンが主流となっている世界市場に向けて開発した意欲作。デザインをはじめ、品質感、快適性のすべてを高いレベルでバランスした本格セダンである。

新型シルフィはダウンサイジングユーザーも満足する仕上がりが目指されている。上級のLクラスセダンから乗り換えても、雰囲気や室内の広さ、静粛性などで不満が出ないようにしっかり作り込まれている。これまで上級セダンに乗っていたユーザーが、冠婚葬祭などのフォーマルな場面から、仲間とのゴルフまで引け目を感じることなく乗っていける車に仕上げたという。

内外装
躍動感と品質感を両立させたエクステリア
室内は洗練された美しさと豊かな空間の広がりを表現

エクステリアは、セダンならではの機能性を高めながら、ダイナミックさと高品質さを追求した。フロントフェイスは、クローム調の輝きが与えられたフロントグリルが印象的。また、6連のLEDランプが備わるヘッドライトは眼ヂカラを表現したものだ。サイドビューは、フロントフェンダーの膨らみからリアへと流れるキャラクターラインやルーフラインなどにより、ダイナミックな走りをイメージさせる。このキャラクターラインはリアまで回り込み、15個のLEDを散りばめたリアコンビネーションランプとあわせてセダンらしい安定感を演出している。

インテリアは、洗練された美しさと豊かな空間の広がりにより、高品位な心地良さが表現されている。インストルメントパネルは、左右に流れるキャラクターラインが広がりを感じさせる。メーターには視認性の高いファインビジョンメーターが採用され、また、触感にも配慮された艶を抑えたソフトパッドなど、素材を厳選し効果的に使用。ボディ剛性の向上や吸遮音材を効率良く配置し、サスペンションのストロークアップや空力性能を最適化させたことで、静粛性や乗り心地も上級セダンに匹敵するレベルとなった。

運転のしやすさも追求されている。上方に広げられたフロントガラスは、従来型では見えにくかった信号や標識を確認しやすくするための工夫だ。また、エンジンフードの形状も見直され、左前方の可視領域が拡げられた。ヘッドランプの照射範囲も歩行者や障害物を確認しやすく改良されている。視覚関係以外にも、駐車時などで軽快に操作できるパワーステアリングや、好みのステアリングポジションを可能にするチルト&テレスコピック機構を採用。従来型より0.1m縮小された5.2mという最小回転半径も狭い道などではありがたい。

リアシートもLクラスセダンに匹敵するゆとりと快適さが追求されている。ロングホイールベースや室内パッケージングの最適化などにより、680mmというニールームを確保。さらに、背もたれのサイド部の張り出しをフラットにした新しいシート形状を採用したことで、2人乗車時にはしっかりとしたサポート性と快適性を実現。3人乗車時は、両側の乗員の肩への圧迫感や窮屈さを抑制している。

バリエーション
ダウンサイジングされたパワートレイン
装備の違いによる3モデルをラインナップ

エンジンは従来型の2Lから1.8Lにダウンサイジング。新型ユニットは、ロングストローク化をはじめ、燃焼効率、吸排気効率の向上、フリクションの低減を追求。結果、本格セダンにふさわしい力強さとスムーズな走りが実現された。組み合わされるトランスミッションは、ジュークやノートなどにも採用される副変速機付エクストロニックCVTだが、シルフィに最適なチューニングが施されている。

このパワーユニット、燃費に適切な制御を行うECOモードが備えられている。さらに、ドライバーのエコ運転を支援するエコペダルガイドやエコドライバーと同等の滑らかな発進を行うスムーズ発進アシストなどの支援デバイスが採用されたことで、JC08モード燃費は15.6km/Lと優れた数値を実現してている。

バリエーションは、装備の違いによる3モデルを用意。エントリーグレードの「S」でも横滑り防止装置のVDCやリアプライバシーガラスなどが標準装備される。上級の「X」は、本革巻ステアリングやインテリジェントキーなどが追加される。最上級のGではキセノンヘッドランプやSRSカーテンエアバッグシステム、16インチアルミホイールなどの豪華装備が盛り込まれる。

価格は、ベーシックモデルである「S」の193万7250円から、最上級グレード「G」の238万9800円までとなっている。
POINT
1 セダン本来の美しさを表現
上級セダンに引けをとらない存在感
日産 シルフィ リアスタイル|ニューモデル速報
2 広々感や高品質感を表現
前方視界も改善された
日産 シルフィ インパネ|ニューモデル速報
3 後部乗員も納得
リアスペースはさらに拡大された
日産 シルフィ シート|ニューモデル速報
4 ダウンサイジングユニットながら
力強くスムーズな走りを実現
日産 シルフィ エンジン|ニューモデル速報

SPECIFICATIONS

グレード S X G
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4615×1760×1495
ホイールベース(mm) 2700
車両重量(kg) 1230 1240
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1798
最高出力[kW(ps)rpm] 96(131)/6000
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 174(17.7)/3600
JC08モード燃費(km/L) 15.6
ガソリン種類/容量(L) レギュラー/52
車両本体価格(万円) 193.725 209.475 238.98
■発表日:平成24年12月5日 ■取り扱い:日産ディーラー