車体の軽量化などにより航続距離が向上、エントリーグレードを追加

日産 リーフ|ニューモデル速報
↑ボディカラーは、写真のアクアブルーを含む全7色
CO2排出をトータルでゼロとするゼロ・エミッション社会に向けた量産型EVとして高い評価を得る日産 リーフがマイナーチェンジを行った。

今回の変更はメカニカル面での改良が著しい。モーターやインバーター、DC/DCコンバーターなどの高電圧ユニットを一体化し、容積30%、質量10%と大幅にサイズダウンした。モーターは新設計で、レスポンスのよい優れた加速感を実現。さらに、機能統合によるパワートレインユニットの一体化や、バッテリーモジュールとケースの構造合理化、その他各部パーツの軽量化により従来型比-約80kgのダイエットに成功している。JC08モードでの航続距離は、従来型比+28kmの228kmとなった。

ヒートポンプ式キャビンヒーターや、全席シートヒーター、ステアリングヒーター、遮熱天井など暖房性能を向上させることで消費電力も低減された。より高効率な回生ブレーキシステムの採用など、細部にわたる省電力化も施されている。また、充電器を小型化し、フロント部に移動させたことで荷室容量の拡大も実現している。

装備面では、坂道発進の際に後退の心配なく発進が行えるヒルスタートアシストや、後列中央席上下調整式ヘッドレスト、足踏み式パーキングブレーキなどを採用。また、上級グレードには、軽量化と高効率化が図られたBOSE社製の7スピーカーシステム「BOSE Energy Efficiency」やアラウンドビューモニター、本革シートなどがオプションで用意されている。

走行ルートや充電スポットについての情報提供を行うEV-ITも進化を遂げた。山道や高速道路などを避け省電力なルート案内を行う「省エネルート案内」や、設定した目的地が航続可能距離よりも先にある場合に充電スポットを案内する「立ち寄り充電スポット案内機能」、充電スポットが営業時間外であることを知らせる「営業時間外アイコン」などが、ナビシステムに盛り込まれている。

エントリーグレードに当たるSが追加されたこともトピックだ。モデルバリエーションは、このSに加え、減速しながらも音やGの変化がマイルドになるBレンジ(走行モード)が備わる中級グレードのX、17インチアルミホイールやフォグランプなどが備わる上級グレードのGの3つが用意される。

価格は、新採用のエントリーグレードSの334万9500円から、最上級グレードGの413万3850円までとなっている。

グレード S X G
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4445×1770×1550
ホイールベース(mm) 2700
車両重量(kg) 1430 1440 1460
乗車定員(人) 5
エンジン種類 モーター
総排気量(cc) -
最高出力[kW(ps)rpm] 80(109)/3008-10000
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 254(25.9)/0-3008
JC08モード交流電力量消費率(wh/km) 114.0
JC08モード一充電走行距離(km) 228.0
車両本体価格(万円) 334.95 375.795 413.385
■発表日:平成24年11月20日 ■取り扱い:日産ディーラー