満を持して登場した日産ハイブリッド
ライバルを上回る10・15モード燃費を実現

日産フーガハイブリッド|ニューモデル速報
↑ボディカラーは、ハイブリッド専用の新色「エターナルスノーホワイト」を含む全7色

コンセプト
本当のハイブリッドの、
本当のラグジュアリーカーが目指された

日産のフラッグシップセダン、フーガにハイブリッド仕様が導入された。ハイブリッドシステムには、1モーター2クラッチのパラレル式ハイブリッド「PURE DRIVE HYBRID」システムが採用された。バッテリーは、ニッケル水素よりも小型・高出力が可能なリチウムイオンを搭載し、50kW(68ps)のモーターを駆動させている。

組み合わされるツインクラッチの7速トランスミッションにより、効率の良さが追求された。その結果、10・15モード燃費は、ベースとなったフーガ(2.5L)の12.2km/Lから、大幅に向上し、19.0km/Lを達成。これは、トヨタのクラウンハイブリッド(15.8km/L)、レクサス GS350h(14.2km/L)を上回る数字になっている。コンセプトは「本当のハイブリッドの、本当のラグジュアリーカー」が掲げられた。

内外装
エクステリアの変更は最小限
専用メーターとナビが、エコ情報を提供

エクステリアでは、ノーマルモデルとの差異は少ない。ハイブリッド専用のクロームカラーコートが施された18インチアルミと、リアに控えめに「HYBRID」そして「PURE DRIVE」のエンブレムが奢られるのみ。

ハイブリッドを強調しているのは、どちらかといえばインテリア。メーターパネルは、ハイブリッド専用のものが与えられた。スピードメーターとタコメーターの間に、さまざまなエコ情報を提供するインフォメーションディスプレイが装備された。ここには、バッテリーの残量ゲージ&アクセルガイドやエネルギーモニターなどはもちろん、EV走行した距離のみを記録する、EVオド/トリップメーターも表示することが可能だ。

また、タコメーターにもEVインジケーターが備わるなど、ハイブリッド車ならではのエンターテイメント性に富んだものが採用されている。

ナビも専用のものが用意された。地図はもちろん、システムの作動状況を示すエネルギーフローと、瞬間燃費/平均燃費の3つを同時に表示する世界初のシステムになっている。さらに、エアコンにはアイドリングストップ中でも作動する電動式コンプレッサーを採用。快適性が追求された。

バリエーション
エンジンは3.5LのV6
オプションでVIPパッケージも用意

エンジンは、ベースモデルの3.7Lではなく、先代フーガおよび、現行スカイラインなどに搭載される3.5LのVQ35HR型になる。パラレル式のハイブリッドシステムを用いているので、リーフの技術を応用したEV走行も可能という。減速時のエネルギーを利用して蓄電する回生ブレーキも備えられた。

また、重量増に対応するべくサスペンションには、周波数感応型のダブルピストンショックアブソーバーが採用されている。これは、路面からのゴツゴツした振動の伝達を抑え、乗り心地や操縦安定性を向上させるものだ。なお、駆動方式は、ベースのフーガに用意される4WDは選択できず、FRのみとなる。

価格は577.5万円。VIPパッケージオプション装着車は、630.0万円となっている。
POINT
1 ハイブリッドであることは
控えめに主張する
2 さまざまなエコ情報を提供する
HV専用メーターパネル
日産フーガハイブリッド インパネ|ニューモデル速報
3 ベースとなったフーガ同様
広く華やかな室内空間
日産フーガハイブリッド シート|ニューモデル速報
4 エンジンは3.5LのV6
スポーツ性も十分
日産フーガハイブリッド エンジン|ニューモデル速報

SPECIFICATIONS

グレード フーガハイブリッド
駆動方式 FR
トランスミッション 7AT
全長×全幅×全高(mm) 4945×1845×1500
ホイールベース(mm) 2900
車両重量(kg) 1860
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 3498
最高出力[kW(ps)rpm] 225(306)/6800+50(68)
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 350(35.7)/5000+270(27.5)
10・15モード燃費(km/L) 19.0
ガソリン種類/容量(L) プレミアム/70
車両本体価格(万円) 577.5
■発表日:平成22年10月26日 ■取り扱い:日産ディーラー