コンセプト
広い回転域で力強さを発揮するエンジン
7速ATやNアイドル機能で低燃費を実現

クーペの流麗なスタイルとSUVの万能性を両立させた、高級スポーツSUVがスカイライン クロスオーバー。メーカー曰く、スカイラインとしての優れた運動性能を洗練させながら、高級車にふさわしい上質な乗り心地を実現したという。搭載されるエンジンはVQ37VHR型1種類。この3.7LV6DOHCは243kw（330PS）／7000rpmの最高出力と2400～7000rpmで最大トルクの90％を発揮。力強さと扱いやすさの両立が図られている。しかもVVE（バルブ作動角・リフト量連続可変システム）により鋭いレスポンスと高出力、高トルク、実用燃費を向上し、さらに排出ガスのクリーン化が施された。これにより平成17年基準排出ガス75％低減レベルを達成。
組み合わされるトランスミッションはマニュアルモード付7速AT。途切れのない加速感と高速走行時の燃費と静粛性を同時に実現させたという。またアイドリング中の無駄な燃料消費を抑えるN（ニュートラル）アイドル機能が採用された。これはDレンジで停車中、運転者に発進意図がない場合、エンジンの駆動力をミッションへ伝えないようにコントロール、駆動ロスの低減により燃費を向上させる機能である。

内外装
高級素材を惜しみなく投入
環境にも配慮したインテリア

FRらしいロングノーズと流麗なアーチドルーフがエクステリアの特徴。デュアルフローパスショックアブソーバーとフロントにダブルウィッシュボーン、リアに新レイアウトのマルチリンクを組み合わせた足回りが優れた操縦安定性と上質な乗り心地を実現させたという。
インテリアには、カーリーメイプルの本木目フィニッシャーやアルミフィニッシャーなど惜しげもなく高級素材が使われている。パソコンや携帯電話から地図更新システムのダウンロードが可能という、カーウィングスナビゲーションシステムが全グレードに標準装備化。組み合わされるスピーカーはBOSE社製のサウンドシステムで、地デジやiPodとの接続が可能であるなどエンターテイメント性の充実もポイントだ。
また、車室内VOC（揮発性有機化合物）の低減、燃費表示機能、リサイクル可能率95％以上を達成するなど「クリーンな空気」、「人に（肌に）やさしい」、「清潔、きれい」という3つの視点に立った、日産自慢の室内環境関連装備が搭載されている。

バリエーション
FRと4WD、2種類の駆動方式
ベースグレードと高級装備の2グレード展開

グレード構成は370GT／370GT Type PにそれぞれFRと4WDを用意、計4グレードとされた。トピックとしては、370GT Type Pに進化型のアラウンドビューモニターを採用。車庫入れや縦列駐車の際に、後退開始位置やステアリング角度などの最適な駐車手順をトップビュー画面と音声で案内する「駐車ガイド機能」が装備された。さらにフロント/リヤそれぞれで左右に約180度の範囲が確認できる「フロント/リヤワイドビュー機能」、ナビの地図上で登録した地点で停車すると、自動的にフロントワイドビューを表示させる「ナビ連動フロントワイドビュー機能」も追加。安全性をサポートする装備の充実が図られている。
価格はFR「370GT」の420万円から4WD「370GT FOUR Type P」の499万8000円まで。