65歳以上なら最大4万円の補助金あり! 総額150万円以下で買えるサポカー補助金対象のハイブリッドモデル
2020/10/19
65歳以上の先進安全機能付き車購入を支援する「サポカー補助金制度」
新車・中古車問わず、65歳以上の人が先進安全機能付きの車を買うと補助金がもらえる「サポカー補助金制度」。
高齢者が運転する車の事故の増加を受け、政府は65歳以上のドライバーが先進安全機能付きの車を購入すると、補助金を受け取れるという「サポカー補助金制度」を設け、補助金の申請を今年3月9日からスタートした。
対象となる車は次の2つの機能の機能を備えた車だ。
i)対歩行者の衝突被害軽減ブレーキ
ii)ペダル踏み間違い急発進抑制装置
i)とii)両方を搭載する車であれば、購入後に申請すると新車の場合10万円(普通乗用車)または7万円(軽自動車)、中古車なら4万円が受け取れる。i)のみの場合は、新車で6万円(普通乗用車)または3万円(軽自動車)、中古車なら2万円だ。
制度や対象となる車やグレードなどは、下記から確認できる。例えば衝突被害軽減ブレーキが付いているだけでなく、その対象が「歩行者」まで含んでいるかで補助金の対象かどうかが分かれる。
●制度の内容
●対象となる車種や装置の詳細
65歳以上の人はもちろん、「離れて暮らす親の運転が心配」という65歳以上の両親をもつ人にとっても“使える”制度ではないだろうか。
「こんなおトクな制度があるから、買い替えたら?」と、話を切り出しやすいはずだ。
そんなサポカー補助金を受け取れる中古車の中から、今回はi)を搭載し、ii)を標準またはオプションで用意しているハイブリッドカーをピックアップ。さらに支払総額150万円以下で20台以上見つかるモデルに絞った。
つまり150万円で買っても2万、または4万円キャッシュバックが受けられる中古車ということだ。
ポイントは、衝突被害軽減ブレーキの検知対象が「歩行者」を含むことと、現行型でもちょっと前のモデルだと歩行者が対象外だったりする。
そのため、例えば同じ2018年式の同じグレードでも、補助金の対象/対象外と分かれることがある。また、標準装備を省くオプション(レスオプション)などもあるので、サポカー補助金の対象車かどうか、必ず購入時に販売店に確認するようにしよう。
37.0km/Lの低燃費を誇るハイブリッド専用モデル
トヨタ アクア(現行型)
当時の世界トップとなる35.4km/L(JC08モード)という低燃費をひっさげて2011年に登場した、トヨタ アクア。2013年には37.0km/Lまで低燃費になった、コンパクトなハイブリッド専用モデルだ。
安全装備面では2015年11月に、レーザー+単眼カメラを使う「トヨタセーフティセンスC」を一部グレードに標準装備、他グレードにオプション設定した。ただし歩行者は検知対象外なので、サポカー補助金の対象とはならない。
昼間の歩行者も検知対象とした「トヨタセーフティセンス」にバージョンアップしたのは、2018年4月だ。Gとクロスオーバーに標準で備わり、他グレードにオプション設定された。この「トヨタセーフティセンス」装着車がi)の補助金対象車となる。
また、この時同時に誤発進抑制機能(ブレーキ機能付きインテリジェントクリアランスソナー)が全車にオプションで用意されたので、これを装着していればii)も対象となり、補助金額が4万円になる。
整理すると補助金対象は下記のようになる
・i)とii)両方を標準装備
Sグランパー、クロスオーバーグラム、Sスタイルブラック
・i)を標準装備、ii)をオプション設定
クロスオーバー、Gソフトレザーセレクション、G、リルヴィーG
・i)とii)両方をオプション設定
S、L、リルヴィーS
※すべて福祉車両を除く
i)とii)両方を標準装備するSスタイルブックの新車時の車両本体価格は197万9640円。
原稿執筆時点でi)とii)両方を標準装備するSグランパー、クロスオーバーグラム、Sスタイルブラックを検索すると、361台見つかった。
そのうち支払総額150万円で狙えるのは120台以上あり、そのほとんどがSスタイルブラックだ。また、i)を標準装備、ii)をオプション設定しているモデルを含めると、計200台近くが見つかる。
▼検索条件
トヨタ アクア(現行型)×総額150万円以内×サポカー補助金対象車×全国4万円キャッシュバック対象の特別仕様車が狙い目
トヨタ ヴィッツ(3代目)
世界約80ヵ国で販売されていた世界戦略車のトヨタ ヴィッツ。2010年にデビューした際は1L、1.3L、1.5Lのガソリン車のみだったが、2017年1月のマイナーチェンジの際にハイブリッドモデルが追加された。
ハイブリッドシステムは上記アクアと同じで、アクアには届かないものの34.4km/L(JC08モード)とたいていの軽自動車を上回る低燃費。ただし、この時はまだ他のヴィッツ同様「トヨタセーフティセンスC」で、サポカー補助金の対象外だ。
昼間の歩行者も検知対象とした「トヨタセーフティセンス」と、誤発進抑制機能の「インテリジェントクリアランスソナー」を標準またはオプション設定したのは2018年5月の一部改良の時。よってサポカー補助金対象車は2018年5月以降のモデルとなる。
整理すると補助金対象は下記のようになる
・i)とii)両方を標準装備
ハイブリッドFセーフティエディションII、ハイブリッドFセーフティエディションIII
・i)を標準装備、ii)をオプション設定
ハイブリッドU、ハイブリッドUスポーティパッケージ、ハイブリッドジュエラ、ハイブリッドFアミー
・i)とii)両方をオプション設定
ハイブリッドF
※すべて福祉車両を除く
ハイブリッドFセーフティエディションIIの新車時の車両本体価格は189万6480円。
原稿執筆時点でハイブリッドFセーフティエディションIIとIIIを検索すると、32台見つかった。うち支払総額150万円以内は20台。i)を標準装備、ii)をオプション設定するモデルを加えると、計30台となる。
▼検索条件
トヨタ ヴィッツ(3代目)×ハイブリッド×総額150万円以内×サポカー補助金対象車×全国ホンダセンシング搭載車なら、4万円キャッシュバック
ホンダ フィット(3代目)
3代目ホンダ フィットは2013年9月に登場。デビュー時から1.5L+モーターのハイブリッドモデルをラインナップしていた。
2017年6月のマイナーチェンジでは、先進安全運転支援機能「ホンダセンシング」を用意。同機能は歩行者も検知対象となる衝突被害軽減ブレーキや、誤発進抑制機能を装備している。このホンダセンシング搭載車が、i)とii)両方のサポカー補助金の対象となる。
整理すると下記のようになる
・i)とii)両方を標準装備=ホンダセンシング標準装備
ハイブリッドLホンダセンシング、ハイブリッドSホンダセンシング
・i)とii)両方をオプション設定=ホンダセンシングがオプション
ハイブリッドF
2017年6月のマイナーチェンジではハイブリッドシステムにも手が加えられ、燃費は従来の31.4km/L~33.6km/Lから31.8km/L~37.2km/L(JC08モード)となった。
ハイブリッドLホンダセンシング(2WD)の新車時の車両本体価格は207万9000円。
原稿執筆時点でハイブリッドLホンダセンシングとハイブリッドSホンダセンシングを検索すると、463台見つかった。うち30台近くが支払総額150万円以内で狙える。
▼検索条件
ホンダ フィット(3代目)×ハイブリッド×総額150万円以内×サポカー補助金対象車×全国4万円キャッシュバック対象車が最も多いハイブリッドカー
スズキ イグニス(現行型)
ステレオカメラ方式の「デュアルカメラブレーキサポート」を採用し、2016年1月に登場したスズキ イグニス。
歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキを備えるほか、誤発進抑制機能や車線逸脱警報機能なども備える「セーフティサポート装着車」を用意している。そのため「セーフティサポート装着車」は、i)とii)両方のサポカー補助金対象車となる。
当初はオプションで用意されていたのだが、次第に標準装備する車種が拡大され、現時点ではハイブリッドMGのみがオプション、他は標準装備となった。また、標準装備した特別仕様車もいくつか登場している。
衝突被害軽減ブレーキ機能が備わる車は、必然的にセーフティサポート装着車となるので、カーセンサーで探す際には「もっと詳細な条件を追加する」の中にある「衝突被害軽減ブレーキ」にチェックを入れれば簡単に探すことができる。
全車1.2Lエンジン+モーターのマイルドハイブリッドシステムを搭載。燃費は28.8km/L(2WDのJC08モード)だ。
最低地上高が180mm取られるなど、雪道や荒れた道でも余裕のロードクリアランスが確保されているコンパクトSUVで、4WD車なら、雪道やぬかるみなど滑りやすい路面でスムーズに発進できるようエンジンやブレーキを制御するグリップコントロール機能などを備える。
デビュー時の車両本体価格は138万2400~177万8760円。原稿執筆時点でi)とii)両方を装備する「セーフティサポート装着車」は251台見つかった。うち支払総額150万円以下は約150台となり、4WD車も30台以上見つかる。
▼検索条件
スズキ イグニス(現行型)×総額150万円以内×サポカー補助金対象車×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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