総額200万円以下で狙う! クーペみたいな良さもある“ハードルーフ”のオープンカー3選
2020/08/29
コロナ禍の新生活にもピッタリ!? な2人乗りの“オープンかつクーペ”なモデル
新型コロナ禍の新しい生活習慣下において、首都圏では、満員電車を避けるためのマイカー通勤が増えているようだ。
そんななかで今回オススメしたいのが、2人乗りのオープンカーやクーペ。
2人しか乗れないオープンカーやクーペというと、趣味性の高い車と思うだろうし、確かに2人以下の「移動手段」と考えれば贅沢だ。
しかし、昨今の流れでソーシャルディスタンスを確保するため1人で乗る機会は多くなるだろう。
そして何より「趣味性の高い」ことは悪いことだろうか? むしろ単なる「移動手段」よりも趣味性が高い分、通勤時間を含めた毎日を豊かにしてくれるはず。
オープンカーやクーペなどの2人乗りに乗れる時期といえば、独身時代や結婚して子供が生まれる前、子育てを終えて夫婦2人暮らしになったときなどが今までの定番。
だが、先述のように新しい生活習慣に合わせて、ファミリー用とは別に購入すれば、満員電車を避けて通勤できるし、テレワークで在宅が増えているなら、パッと気晴らしに出かける、なんて使い方もできる。
そう考えると、長い人生の中で意外と乗れる期間は多い。
そんな2人乗りのオープンカーまたはクーペ、じゃあどっちが良いかといえば、両方を1台で楽しめる車をオススメしたい。
それが、ハードルーフを備えたオープンカーだ。
幌を使ったオープンカーに比べ、クローズ時の遮熱性や保温性、静粛性が高いモデルが多く日常使いもしやすい。
しかし、すでにいくつかのモデルが幌に戻ったり生産を終了していて、新車ではダイハツ コペンにマツダ ロードスターRF、メルセデス・ベンツのSLCとSLくらいしか見当たらない。
つまり絶滅危惧種なのだ。だから乗れるのは中古車がある今のうちだけ、と考えれば、実はもううかうかしていられない。
今回はハードルーフを備えた2人乗りのオープンカーで、2010年式以降が支払総額200万円以下で5台以上見つかる3モデルを紹介しよう。
ラグジュアリーなオープンカーであり、クーペ
メルセデス・ベンツ SLKクラス(3代目)
2011年5月に登場したSLKクラス。1997年の初代から数えて3代目に当たるモデルだ。
2016年の大幅改良を機に名前をSLCとしたが、SLC自体も2019年6月に「ファイナルエディション」が発売され、後継モデルのアナウンスもないことから、モデル自体が絶版となりそうだ。
当初搭載されたエンジンは、直4の1.8LターボとV6の3.5L。どちらも7速ATが組み合わされた。
2014年8月には、1.8Lモデルに衝突被害軽減ブレーキを標準装備。
2015年8月には1.8Lターボ×7速ATから2Lターボ×9速ATに切り替わり、3.5Lモデルがラインナップから外れている。また6速MTモデルが1.8Lまたは2Lモデルに用意された(グレード名の後ろにMTがつく)。
メルセデス・ベンツらしい安定感のあるスポーツ性と、ラグジュアリーな乗り心地が魅力。
1.8L(2L)モデルは軽快感、3.5Lモデルはラグジュアリー志向が高く、電子制御で乗り心地を滑らかにするダイナミックハンドリングパッケージも用意されている。
また、冬のドライブ時に首回りを温風で温めてくれるエアスカーフの他、風の巻き込みを防ぐエアガイドが備わる。
デビュー時の車両本体価格は525万円~。原稿執筆時点で支払総額200万円以下は11台見つかる。2011~2012年式が多く、1.8Lモデルがほとんどとなる。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ SLKクラス(3代目)×総額200万円以下×全国トップグレードは0-100km/h加速4.8秒と俊足
BMW Z4(2代目)
初代Z4では幌の「ロードスター」とハードルーフの「クーペ」という2モデルだったが、2009年に登場した2代目は1台で2度おいしいリトラクタブルハードトップを採用。
ただ、2019年に登場した3代目は幌のみとなり、そのクーペ版と言えるのが兄弟車となるトヨタ スープラ。つまりオープンにもクーペにもなるZ4はこのモデルのみとなる。
デビュー時は2.5L(23i)の自然吸気直6エンジンと、3Lの直6ツインターボ(35i)という2種類の直6エンジンを搭載したモデルを用意。
さらに、2010年には3L直6ツインターボエンジンを+34psとなる340psまで高めた35isを追加。0-100km/h加速は4.8秒とかなりの俊足だ。
また、2011年には23iと入れ替わるように、2Lの直4ターボエンジンモデルとなる20iが追加された。なお組み合わされるトランスミッションは23iが6速AT、35iと35isが7速DCT(2ペダルMT)、20iが8速ATとなる。
走りの楽しさにこだわる同社ゆえ、ギアシフト特性・アクセル特性・ステアリング特性を「ノーマル/スポーツ/スポーツプラス」の3段階から任意に選べるダイナミックドライビングコントロールを装備する。
デビュー時の車両本体価格は523万円~。原稿執筆時点で支払総額200万円以下は14台見つかった。2.5Lの23iが中心だが、今や希少なBMW製の自然吸気直6エンジンを搭載していると考えると、今が狙い目ではないだろうか。
▼検索条件
BMW Z4(2代目)×総額200万円以内×全国見た目は小さいけれど実は本格派スポーツカー
ルノー ウインド(初代)
上記2台と比べてひと回り小さなオープン&クーペだけれど、実はめっちゃ本格派スポーツカー。それがウインドだ。
なにしろ、ルノーで最もコンパクトなハッチバック・トゥインゴをベースに、同社のモータースポーツ部門であるルノースポールが開発したのだから。
搭載されるエンジンは、トゥインゴのスポーティバージョンであるゴルディーニRSと同じ1.6Lターボエンジン。これに5速MTが組み合わされ、ATモデルは用意されていないという潔さ。
簡単に言えば、トゥインゴ ゴルディーニRSのオープン&クーペモデルだ。オープン化に伴う重量増に合わせて、足回りもルノースポールによって専用セッティングが施されている。
2012年3月にウインド ゴルディーニが追加されたが、走行性能面での変更はなく、専用の2本のストライプが配された専用ボディ色や、17インチアルミホイール(標準モデルは16インチ)、専用カラー&刺繍入りの本革スポーツシートなどが奢られている。
デビュー時の車両本体価格は255万円~。そもそも流通台数が少なく、原稿執筆時点で4台しかなかったが、すべて支払総額200万円以下となる。
▼検索条件
ルノー ウインド(初代)×総額200万円以内×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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