トヨタ アクア狙いの人は要チェック! 年式で異なる先進安全装備のまとめ
2020/08/18
クラストップレベルの低燃費を誇るコンパクトハイブリッド
2代目プリウスに搭載されていた、1.5Lエンジンとモーターを組み合わせたTHS(トヨタハイブリッドシステム)IIを搭載。5ナンバーハッチバックのコンパクトハイブリッドカーとして、2011年にデビューしたアクア。
デビュー時の燃費は35.4km/Lで、2013年12月には37.0km/L、そして2017年6月には38.0km/Lにまで改良された(いずれもJC08モード)。
デビューから9年近くたつロングセラーモデルとなったアクアは、これまで2度のマイナーチェンジを実施して商品力を高めるとともに、スポーティ仕様のG'sやアウトドアテイストを盛り込んだXアーバン、クロスオーバーなど、様々なアプローチで幅広いユーザー層を取り込んできた。
もちろん、先進安全装備もマイナーチェンジや一部改良で採用。2015年には、「衝突被害軽減ブレーキ」を含む先進安全装備が設定された。
そこで今回は、アクアにはどのタイミングでどんな先進安全装備が搭載されたか、中古車の相場情報とともに時系列で見ていこう。
先進安全装備パッケージ「Toyota Safety Sense C」を設定
2015年11月~2018年3月生産モデル
トヨタはいくつかの先進安全装備をパッケージにした「Toyota Safety Sense C」および「Toyota Safety Sense P」を、2015年から順次生産車に展開。
アクアにはToyota Safety Sense Cが、2015年11月の一部改良のタイミングで搭載された。これはカローラシリーズ、オーリス/アベンシス、シエンタ、ランドクルーザーに続き、5番目の搭載だった。
レーザーレーダーとカメラを用いたシステムで、主な機能は以下のとおりとなる。
■プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ)
先行車をレーザーレーダーと単眼カメラで検出し、衝突の危険があると判断するとブザーとディスプレイ表示でドライバーに警告。ドライバーがブレーキを踏むと、強力なブレーキアシストを作動させる。警告後もドライバーがブレーキを踏まなかった場合、自動ブレーキをかけて衝突回避を支援する。
■レーンディパーチャーアラート
カメラが走行車線の白線や黄線を認識し、車線を逸脱する危険があると判断すると、ドライバーにブザーとディスプレイ表示で警告を出し、車線逸脱による衝突事故の回避を支援する。
■オートマチックハイビーム
カメラが対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知してハイビームとロービームを自動で切り替え。周囲の車両に迷惑をかけないようにしつつ、夜間の前方視界確保を支援する。
Xアーバン、G's、Gブラックソフトレザーセレクション、Gに標準装備され、SとLはオプションで装備することが可能だった。
2015年11月に登場した特別仕様車のXアーバンソリッド、2016年5月と2017年11月に登場した特別仕様車のSスタイルブラック、2017年11月に追加されたGRスポーツもToyota Safety Sense Cが標準装備されている。
2015年11月から2018年3月モデルの中古車は2000台以上流通していて、そのうちToyota Safety Sense Cが標準装備となるグレードの流通量は3割ほどになる。
中古車の価格帯は80万~200万円程度。流通台数的に探しやすいのは総額120万~150万円付近で、走行距離5万km未満のGやGブラックソフトレザーセレクションがたくさん見つかる。トヨタディーラーが扱う中古車も多い。
また総額150万円付近には、初回車検を過ぎたばかりの2017年式のGやGソフトレザーセレクションがある。
走行距離は5万kmを少し超えたものが増えるが、G‘sやXアーバンもこの予算で見つかる。
▼検索条件
トヨタ アクア(初代)×2015年11月~2018年3月生産×衝突被害軽減ブレーキ搭載×全国歩行者も検知する第2世代「Toyota Safety Sense」を設定
2018年4月以降生産モデル
2017年11月、トヨタの先進安全装備は第2世代へと進化。同時にこれまでモデルにより「Toyota Safety Sense C」「Toyota Safety Sense P」と分かれていたシステムが、「Toyota Safety Sense」に統一された。
オプション装備を含め、最新のアクアに搭載される先進安全装備の内容は以下のとおり。
■プリクラッシュセーフティ(進化)
車両に加え昼間の歩行者もレーザーレーダーと単眼カメラで検出することが可能に。衝突の危険があると判断するとブザーとディスプレイ表示でドライバーに警告。ドライバーがブレーキを踏むと、強力なブレーキアシストを作動させる。警告後もドライバーがブレーキを踏まなかった場合、自動ブレーキをかけて衝突回避を支援する。
自動ブレーキ作動速度:約10km/h~(対車両)、約10~80km/h(対歩行者)
■レーンディパーチャーアラート
■オートマチックハイビーム
■インテリジェントクリアランスソナー(一部グレード除きオプション設定)
静止物への接近をブザーと表示でドライバーに知らせるクリアランスソナーに、15km/h以下での走行時に進行方向にある静止物を検知するとハイブリッドシステム出力を抑制し、さらに距離が縮まってぶつかりそうになると自動ブレーキを作動させる。
標準装備グレード:2018年4月登場の特別仕様車のSスタイルブラック、2018年9月登場のクロスオーバーグラム、2019年7月登場のSビジネスパッケージ
■パノラミックビューモニター
車を真上から見ているような映像をモニターに表示し、駐車時などに周囲の安全確認をサポート。
Toyota Safety Sense(第2世代)は、クロスオーバー、G GRスポーツ、Gソフトレザーセレクション、Gに標準装備され、SとLはオプション設定となる。
安全装備にこだわる人は、購入時にToyota Safety Senseとインテリジェントクリアランスソナーが付いているかをしっかり確認してほしい。
2018年4月以降の中古車は約900台流通していて、そのうちToyota Safety Senseが標準装備となるグレードの流通量は7割ほどになる。
中心価格帯は130万~180万円。2018年式に比べると、2019年式は流通量がやや少なめだ。
総額150万円前後で狙い目となるのが、特別仕様車のSスタイルブラック。2018年式でトヨタディーラーが扱う走行2万km未満の中古車が豊富にある。
また、走行距離3万km未満のG、クロスオーバーは走行5万km前後のものが見つけやすい。
なお、この年式でGRスポーツが欲しい人は、総額180万~220万円程度見ておくといいだろう。
▼検索条件
トヨタ アクア(初代)×2018年4月以降生産×衝突被害軽減ブレーキ搭載×全国
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、 心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。 愛車はフィアット500C by DIESEL
【関連リンク】
この記事で紹介している物件
あわせて読みたい
- アウトドアブームの過熱を引き金に、規格外に車内が広い車の注目度が上がる!?
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 次期クラウンの開発事情
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】