▲見事1位を獲得したRX-8の最安価格帯の物件を販売店に見に行ってきました! 「安い車は大丈夫なのか?」そんな疑問を解き明かすシリーズ第1弾! ▲見事1位を獲得したRX-8の最安価格帯の物件を販売店に見に行ってきました! 「安い車は大丈夫なのか?」そんな疑問を解き明かすシリーズ第1弾!

価格の安い中古車ってボロボロ? 実際のところどうなのか見に行ってきました!

皆さんこんにちは。編集部てんちょ~です。

価格が安い中古車ってすぐダメになっちゃいそうな印象があります。

安いに越したことはないとはいっても安すぎるのも考えものです。

そこで! 激安の中古車って本当にダメなのか直接お店に行って確かめてきました!

今回、見に行ってきた物件は、中古車注目度ランキング『カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2018』で見事1位を獲得したマツダ RX-8!
 

最安価格帯のマツダ RX-8(総額32.3万円)を見に神奈川県厚木市にある株式会社HEAT(ヒート) 厚木店へ!

▲今回訪れた株式会社HEAT(ヒート) 厚木店。価格も安く購入後の満足度も高い車を中心に取り扱っているお店です▲今回訪れた株式会社HEAT(ヒート) 厚木店。価格も安く購入後の満足度も高い車を中心に取り扱っているお店です
▲車に対するこだわりが深く、買った後にすぐ壊れてお客さんに迷惑がかかってしまうことが嫌だという店長の鈴木さんに熱く語っていただきました▲車に対するこだわりが深く、買った後にすぐ壊れてお客さんに迷惑がかかってしまうことが嫌だという店長の鈴木さんに熱く語っていただきました

安かろう悪かろうではなく“下取り”を繰り返した車でATだから安い!

―――このRX-8、めっちゃ安いですよね、やっぱ程度もそれなりなんですかね??

鈴木さん:確かに安い個体ですけど、車が悪いわけではないですね。確かに外装は14年たっていることもあるので経年劣化は多少あります。しかしエンジンは手をかけて整備しています。エンジン不始動の原因となるプラグやプラグコード、エンジンチェックランプが点灯してしまうようなセンサー類も交換しているのでエンジンの状態はばっちりです

―――じゃあ、どうしてこんなにお安いんですか??

鈴木さん:安い理由は、自社のお客さんが乗り替えるときに下取りとして入ってきた車だからです。しかも2回目の下取りなので、安く仕入れられた分安く提供できるんです

―――なるほど。他に安い理由はありますか?

鈴木さん:この車がATモデルということも安い理由です。RX-8はMTモデルの方が人気が高いので、それに合わせ相場も若干高値になります

実はこの車の安さの秘密は状態の悪さではなく仕入れの方法ATモデルであるというところにあり、決してボロボロだから安いというわけではありませんでした!

しかし、中古車はいつまでもあるわけではなく、いずれ売れてしまうものです。

もし、この物件が欲しいと思っても売れてしまったら他を探すしかありません。そこで鈴木さんに安値のRX-8を買う場合、どのような点に注意したらよいか聞いてみました。

RX-8はエンジンの調子が一番大事! アイドリングが不安定じゃないかエンジンを温めてしっかり確認!

―――RX-8を買うときに注意した方がよい点はありますか?

鈴木さん:この車の一番大切な部分は何といってもエンジンですね。距離を走れば走るほどダメになっていくので、車の程度に直結する重要な部分です。私も仕入れの際にはじっくり車の状態を見極めてから仕入れるようにしています

―――ではどのように良し悪しを判断すればいいでしょう?

鈴木さん:エンジンが温まってアイドリングが安定してるか確かめてください。不安定な車は圧縮が抜けているため修理が必要な場合があり、費用がかさんでしまいます

―――他に判断する点はありますか?

鈴木さん:この車でよく報告されることがパワーステアリングの不具合ですね。ステアリングを切ると、途中で引っかかる個体があるそうで注意が必要です

―――距離を走っている=買ってはいけない車ですか?

鈴木さん:距離が多く走っている個体でも、自分で修理することが好きな人やチューニングが好きな人は修理する前提で安い車体を購入するのもありな選択です。昨今、90年代のこういったスポーツカーは値段が高騰し続けている中、まだRX-8は比較的高騰している方ではなく、手に入れやすいのも魅力です

このことから安い車でもお店の人の話を聞いたり、自分でチェックすることで良し悪しを判断できれば、良い個体に巡り合うことができますね。

では、店長の鈴木さんの案内のもと、総額32.3万円のRX-8を見ていきましょう。
 

▲内装は清掃されていてとてもキレイ。ナビは純正のDVDタイプです▲内装は清掃されていてとてもキレイ。ナビは純正のDVDタイプです
▲撮影時点での走行距離は6万4325㎞。14年前の車からすれば極端に走りすぎ、といったものではありません▲撮影時点での走行距離は6万4325㎞。14年前の車からすれば極端に走りすぎ、といったものではありません
▲シートは多少使用感があるもののキレイな状態で座り心地も問題ありません▲シートは多少使用感があるもののキレイな状態で座り心地も問題ありません
Photo:篠原晃一
▲外装は、日焼けしてルーフやボンネットが若干色あせていたり、前オーナーによるタッチアップ補修の後もありますが『ボロボロ』というわけではないので私的にはあまり気になりません▲外装は、日焼けしてルーフやボンネットが若干色あせていたり、前オーナーによるタッチアップ補修の後もありますが『ボロボロ』というわけではないので私的にはあまり気になりません
▲この年式特有の弱点はテールランプに雨水が入って曇ってしまうことだそうで、対策されたテールランプに交換済み▲この年式特有の弱点はテールランプに雨水が入って曇ってしまうことだそうで、対策されたテールランプに交換済み
▲前オーナーがスリット入りのブレーキローターと車高調を装着。見た目が腰高で格好悪いのとふわふわした乗り心地を改善するために投入したそうです▲前オーナーがスリット入りのブレーキローターと車高調を装着。見た目が腰高で格好悪いのとふわふわした乗り心地を改善するために投入したそうです

見て回ったところ内外装に年式相応のへたりなどありますが、極端に汚かったり、ボロボロだったりという感じはしないキレイな1台でした。

プラグやプラグコード、エアフロセンサーが交換されていてエンジンも一発始動! 機関良好で、メンテナンス費用もかけられた車両で、安心して乗ることができます。

さて、今回の物件はいかがでしたでしょうか。

最安価格帯の物件でも安かろう悪かろうとは、一概には言えないことがわかりました。

皆さまも「安いからいいや」と言う前に、ぜひ販売店に足を運んで最安値帯の物件を見て検討してみてください!

思ったより程度がよくて安く車を手に入れることができるかもしれませんよ! それではまた次回お会いしましょう!

text/てんちょ~(編集部 大平拓摩)
photo/篠原晃一