▲日本で一番売れている車、ホンダ N-BOX。なるべくお得に手に入れたい! と、旧型モデル狙いの人も多いだろう。この記事では、予算100万円でのより良い選び方を考えてみる▲日本で一番売れている車、ホンダ N-BOX。なるべくお得に手に入れたい! と、旧型モデル狙いの人も多いだろう。この記事では、予算100万円でのより良い選び方を考えてみる

初代に続き現行型もヒットしているN-BOX

全長3400mm×全幅1480mm×全高2000mmという軽自動車の規格にボディサイズを収めながら、頭上空間を大きく取った広い室内で人気のスーパーハイトワゴン。

その人気筆頭モデルであるホンダ N-BOXは、普通車を含め、今、日本で一番売れている乗用車だ。

2011年12月に登場した初代N-BOXは、従来の軽自動車を超える走行性能や安全性、質感にこだわって作られたホンダ渾身のモデル。

スーパーハイトワゴンならではの広々とした室内空間もさることながら、ハンドルやアクセル、ブレーキから伝わるしっかりした操作感やシートから身体に伝わる作りの良さも相まって大ヒットした。

続いて2017年9月に登場したシリーズ2代目となる現行型では、初代の良さを継承しつつ全方位的にレベルアップ。こちらも売れに売れている。

▲こちらが現行型のN-BOX。記事冒頭の初代と見比べてもらえばわかるが、旧型と現行型に見た目の差はさほどない ▲こちらが現行型のN-BOX。記事冒頭の初代と見比べてもらえばわかるが、旧型と現行型に見た目の差はさほどない

予算100万円で買えれば十分お買い得

新車市場での現行型の人気はめざましいものがあるが、中古車市場では4500台以上の流通量を誇る初代が主役。相場も順調に下落しており、美味しい物件が増えている。

▲こちらが2017年夏まで生産されていた初代N-BOX ▲こちらが2017年夏まで生産されていた初代N-BOX
Photo:尾形和美
Photo:尾形和美
▲旧型といえど、ユーティリティ性は高い ▲旧型といえど、ユーティリティ性は高い

とはいえ、そもそも値落ちしづらい軽自動車だ。加えて大人気モデルでもある。そして新車時価格が安くても120万円だったこともあり、いまだに中古車の平均価格は比較的高い112万~115万円の水準で推移している。

また、以前より予算100万円で狙える物件の数はかなり増えてきてはいるものの、その数はまだ750台程度。

これは全体の流通量の16%にすぎない。つまり、向こう3ヵ月くらいまでは、初代N-BOXの中古車を予算100万円で探すこと自体がすでに、バリューの高い物件を狙い撃ちすることと同義と言える。

たとえ中古の軽自動車と言えども、100万円は初代N-BOXにとって決して過分な予算設定ではないということだ。


ハイバリュー物件を観察することが重要

だが、さらに物件を詳しく見ていくと、同じ予算100万円でも、もう一段バリューの高い物件群があることに気づくはずだ。

それが「修復歴なし」と「走行距離5万km未満」の条件をクリアする物件たちだ。予算100万円で狙えて、かつこれらの条件をクリアした対象物件は流通量全体の4%、200台以下まで絞られてくる。

この4%の中に、自分好みの1台が見つかればラッキーだが、絞り込みの目的はそれだけではない。非常に厳しい条件をかいくぐった選ばれし物件たちをじっくり観察することで、自分なりの譲れない&妥協できるポイントが見えてくればしめたもの。

「修復歴なし」と「走行距離5万km未満」の条件を緩めたとしても、納得できる1台を見つけられるはずだ。

特に、スポーティな外観の「カスタム系」や力強い走りが魅力の「ターボ車」、その両方を兼ね備えた「カスタム系ターボ車」は選択肢がかなり狭いため、譲れない&妥協できるポイントをしっかり見極めてからアタックすることをオススメする。

ただし、ここを狙い撃ちしてくるライバルは多い。よい物件に出会ったら即断即決できるように、心の準備をしておこう。

text/中野剛
photo/尾形和美

▼検索条件

ホンダ N-BOX(初代) × 総額100万円以下 × 修復歴なし × 走行距離5万km以下 × 全国