現行VW ポロが総額100万円以下で手に入る「2つの理由」
2015/05/29
安くなった理由のひとつは「車検サイクル」、もうひとつが「エンジン問題」
今、09~10年式の現行VW(フォルクスワーゲン) ポロが2つの理由からお買い得になっています。具体的には総額100万円以下で探せる状況なんです。上質でしっかりとした走りが楽しめるヨーロピアン・コンパクトを探していた方は、ぜひこの機会にいかがでしょうか?
安くなってきた理由のひとつ目は「車検サイクル」です。この年式はちょうど2回目の車検を迎えるか、それを過ぎたばかりのタイミング。ご存じのとおり中古車の相場というのは初回車検を境に一度大きく下がり、その後はゆるやかに下降しながら、初度登録から5年目の2回目車検時にさらに大きく下がる場合が多いものです。09~10年式の現行ポロは今まさにそのタイミングに当たっていますので、中古車相場が大きく下がるのはある意味必然なんです。
そしてもうひとつの大きな理由が「その年式の現行ポロは実はTSIエンジンじゃないから」というものです。
TSIの方が確かに各種の性能は上。しかし……
VWが得意とするTSIエンジンとは、流行のダウンサイジングコンセプトにのっとって「小排気量のガソリンエンジンをターボ+スーパーチャージャー(またはターボチャージャーのみ)で加給し、より大きな排気量のエンジンと同等以上のパフォーマンスを発揮する」というエンジンです。これにより、燃費や税金は小排気量ならではの経済的なものでありながら、中~大排気量車並みの活発な動力性能を味わうことができる優れものなんです。
で、現行VW ポロは09年10月に日本市場に投入されたのですが、そこから10年5月までは現在のTSIエンジン搭載グレードではなく「1.4コンフォートライン」という普通の1.4Lエンジンを搭載したグレードだけが正規輸入されていました。当然、様々な性能も人気も後のTSIエンジン搭載グレードの方が上ですから、今、非TSIな09~10年式の現行ポロ1.4コンフォートラインは、前述の「2回目車検の時期」という事情と併せ、お手頃な中古車相場となっているのです。
「TSIエンジンの方が断然いいなら、1.4コンフォートラインがいくら安くても意味ないじゃん!」という人もいるかもしれません。確かにそういった部分もなきにしもあらずですが、一概にそうとも言い切れません。なぜならば「1.4コンフォートラインは正直イマイチ」というのは、あまりにも出来の良いTSIエンジン搭載ポロと比べるからであって、他のコンパクトカーと比べた場合は、現行ポロ1.4コンフォートラインは「かなりステキな車」と言えると思います。
それ単体で見れば1.4コンフォートラインはかなり優秀
1.4コンフォートラインのデザインは最新世代のポロTSIとほとんど変わらず、圧倒的なボディ剛性の高さもほぼ同等です。先進のトランスミッションである「7速DSG」を採用している点もTSI系と同じ。最高出力と最大トルクはさすがにダウンサイジング・ターボを搭載したTSI系より非力ですが、1.4コンフォートラインのエンジンも普通の1.4L DOHCエンジンの中では実用回転域での力の出方が非常に素直で力強い、ステキなエンジンです。
つまりTSI系という後継者があまりにも偉大なため過小評価されていますが、現行VW ポロ1.4コンフォートラインも、それ単体で見れば「かなりステキなコンパクトカー」なんです。
そんなポロ1.4コンフォートラインが前述の理由によって中古車相場が下落。直近2ヵ月で平均車両価格が約98万円から約90万円まで値下がりしています(2015年5月28日現在)。結果、各種条件の良い物件でも総額100万円以下で探せるようになってきたわけです。5~6年落ちということでメンテナンス面が気になるなら、業界最高水準の保証内容を誇る「カーセンサーアフター保証」を付帯できる物件を選ぶことも可能です。
ということで今、上質でしゃれたコンパクトカーを100万円以下で探している人にとって、現行VW ポロ1.4コンフォートラインはまさに「絶好球」。ぜひ、あなたの好みに合う仕様を探してみてください!
▼検索条件
VW ポロ 1.4コンフォートライン(現行型)×総額100万円以下×CSA保証対象車※プランでCSA保証を付けた場合、総額100万円を超える場合があります
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